しらふで生きる?

町田康の『しらふで生きる』を読んでから半年くらいが経つ。大酒飲みの作家が酒をやめるまでとやめたあとの心境の変化を綴ったエッセイ。

町田さんの文体はかなり癖があり、崩し日本語のお手本とでも言えばいいのかな?褒めてるのだかなけなしているのだか分からないが、リズム感が最高で町田節のテンポが合う人はとても楽しめる。

この本の影響を受けてか分からないが飲酒量がかなり減ってきている。減ったというかここ数ヶ月はまったく飲んでいない。

習慣

以前は仕事から早く帰れる日は家の前のコンビニでビールを買っていた。特に金曜日の仕事終わりはプレモルとプリングルスのサワークリームオニオンをセットで嗜むのが習慣化していた。

いつも1口目は最高なんだけど2口目からは惰性でアルコール摂取してる感があった。摂取量が増えるにつれて1口目ほどの感動は無く、飲む毎に味ものどごしも薄れていく。それなのに今日は二本買っちゃおうと余計なものまで買うと、二本飲まずにはいられず惰性で飲みきってしまう。

なぜ酒をやめたのか?

本の影響は少なからずあるが、たぶんそれだけではないと思われる。自分でもよく分からない。酒を飲むと集中力が低下して脳ミソがアホになるのはよく分かる。活字の本なんか全然頭に入ってこないし、翌日の朝は二日酔いで頭痛がして午前中を無駄にしてしまうこともある。

子供が産まれてから自分の使える時間がガクンと減ったのを強く感じる。休日の自分の時間は朝から10時くらいが自由に使えるので、酒を飲んで午前中が潰れてしまうのはなかなか痛い。

あと、『 歳をとると時間の経過が早く感じる論』はいろいろなところで聞く話だが、まさにその通り。ブログに書きたいネタがあって下書きにしておくのだが、気付くと下書きが山のように溜まっていて日付も1年前のネタだったりというのがざらにある。飲酒して脳ミソがホロホロになっている状態が無駄かというとそうでもないが、やはり酒を飲まない方が自分の時間を有効に使えている気がする。

あとはコンビニに寄らなくなったことで無駄な出費が劇的に減ったこと。缶ビールとあわせてつまみはだいたい買っていたので、毎回500~1000円くらいの出費があったものが、気づいたら無くなっていた。少額でもチリツモで月に数千円浮くのは大きいと思う。節約をしたかった訳ではないが、これも酒を飲まなくなったメリットの1つ。

キャンプと飲酒

缶ビール片手に焚き火でウインナーを炙りながら日が沈むのを眺める。そんなキャンプのルーチンもやめてしまうのだろうか?

酒を飲まないキャンプは未知ではあるが、美味しいお茶と柿の種で案外しのげてしまうのではないだろうか?

完全にやめるのではなく、自宅での飲酒は断ち、とっておきの時間(キャンプとか)のために温存しておくのも良いかもしれない。

まとらないまとめ

この先の人生をしらふで生きていくかは未定であるが、酒を飲まないのも意外とアリだな、という気づきでした。[おわり]

コメント