ヤフオクで780円(送料込み!)のテッパンを購入した。最近B6君の出番が多かったのでB6用のテッパンを探していたらこいつに出会った。ヤフオクで「B6 鉄板」で検索すると個人出品している人の商品がたくさん出てくる。
B6君用に鉄板のサイズがS,M,L 、鉄板の厚みが3.2mm,4.5mm,6mm さらにハンドルを固定する穴の有り無し、ハンドル溶接タイプとバリエーション豊富に出品されている。この方の出品を見るとB6君以外のその他のグリルや焚き火台にあったアイアン商品を多数出品している。専用品でなくても意外と使えてしまう場合が多いため、自分の道具に合ったアイテムと出会えるかもしれない。
鉄板はメンテンナンスしないと錆びるデメリットはあるが、流通性が非常に良く素材が安価で入手できる。今回購入した鉄板は縁の部分を少し曲げてある。この曲げは板金加工屋さんなら安く簡単に加工できるため購入価格の780円でも利益が出るのだろう。↓こんな感じだろうか?大きくは間違っていないはず。
原価:素材100円、加工100円、送料180円、ヤフオク手数料60円
販売価格:780円
利益330円
ヨコザワテッパンなんかは原価相当低くて利益率はかなり良いはず。やっとことかの付属のアイテムだったり宣伝費込だとあの値段になるのかな。その商品のバックグラウンドを大切にする時代なので、商品が世に出た背景などを重視して購入する買い方もありだと思う。むしろ趣味なのでそこが一番大事だよね。
前置きが長くなったが780円鉄板の使い始めと実際に使ってみた感想を紹介したい。
鉄板の大きさ、形、外観
まずは外見から確認していく。
今回購入した鉄板はB6君向けのLサイズという商品でSPECをまとめるとこんな感じ
- 板厚:3.2mm
- 重量0.7kg (なかなかヘビー)
- サイズ:140mm×190mm (平らな部分 90mm×140mm)
ちょっと重いがソロ〜3人くらいだと十分カバーできるサイズかな。
下の画像はiPhone7との比較。B6君より若干大きなサイズになっている。
▲iPhone7と比較
テッパンの縁の部分は4辺が内側に少しだけ曲げられている。このおかげで焼いてるものや油が周辺に飛散しない様になっている。縁のない切りっぱなしの商品もあるがこのあたりは好みだろう。
▲テッパンの縁
金属加工をするとその切断面に「バリ」と呼ばれるトゲトゲしたシャープエッジができる。処理されていないエッジを触るとスパッと指が切れるため非常に危険である。そのため人が触るようなものでは必ず「面取り」というシャープエッジを丸くする処理が施される。この鉄板も適度に面取りされており安全への配慮は十分だろう。無処理で「自分でやってください!」と書いてある商品も見かけるが、ヤスリを常備していない人からすると最初から処理されている方がいいに決まっている。
▲面取りがされている。指で触っても怪我はなさそうだ。
この商品は一枚の平らな鉄板を専用の機械を使って「曲げる」ことによって作られている。板を曲げるときに曲げの内側は圧縮されてシワができる。外側は引っ張られるため伸びる。人間が着ている服でいうと、肘を曲げたときに外肘の生地は伸び、内側はシワになるのと同じである。
何を言いたいかというと、「曲げだと見た目は悪いが安く作れる」ということ。見た目重視だと別の加工方法もあるが、値段優先だとどうしても「曲げ加工」になってしまう。使っていくうちに気にならなくなる部分なので問題はないが。
▲曲げの内側にシワがよる
▲テッパンの裏側。引張られる側なのでシワがなく綺麗
使う前は洗剤で洗う
鋳物のダッチオーブンやスキレットは洗剤で洗うことは禁止と言われている。鉄の表面に成長した膜(黒錆?炭化皮膜?)が剥がれ落ちてしまうからだとか。このへんの話は詳しい方々がネットに公開しているのでそちらに譲る。
では鋳物ではない鉄板は使い始めはどうすれば良いのか?僕の見解ではブラックポットのように黒い膜を成長をさせる必要がないのであれば、表面についている防錆油(錆びないように薄く塗布されている油≠食用油)を落とせばそのまま使用して問題ないと考えている。別記事でも紹介するが鉄板のメンテナンスは汚れ落としが簡単なので、ガシガシ洗って油を塗布する方法が使いやすいのではないだろうか。
▲お湯と食器用洗剤でよく洗う
油膜のない鉄はすぐに錆びるので食用油を薄く塗る。オリーブオイルしかなかったのでオリーブオイルを塗る。(予定より油が出てしまいテカテカになってしまった。。。)
▲油塗布
焼く
次は鉄板を焼く工程。備え付けのガスコンロで焼くとサーモスタッドが動作して火が弱くなるためレギュレーターストーブを使用する。この使い方だとCB缶が鉄板からの輻射熱で加熱され爆発する危険があるため注意すること。今回はそれを理解した上でどの程度ボンベがあたたまるのか確認しながら行った。別の記事で遮熱板ありなしのボンベの温度上昇の比較をする予定。
▲重い鉄板なので安定感がある。
▲炎の当たっている周辺の色が変わってきている。
お腹が空いたので・・・
空焼きしながら、「これなにか焼いてもいいよね!?」とひらめき冷蔵庫を漁ると美味しそうなものが出てきた!!早速、鉄板のお手並み拝見と行きましょうか!
▲アメリカで大人気のジョンソンヴィルのソーセージ。味はチェダーチーズ
このソーセージはいつもボイルしていたので焼くのは初めて。実際焼いてみると皮が裂けてしまった。多分鉄板が加熱されすぎで高温になっていたからだろうか?とりあえず焦げないように転がしながら焼く。このあといい感じ焼けたのでビールと一緒にいただく。うまい。
▲皮が割れている。
ソーセージの調理後は使った感がでていい具合になった。ひどく汚れているわけではないのでこの上から薄く油を塗り激安鉄板の初使用イベントは完了となる。
▲ソーセージ焼いたとこだけいい感じなってる
▲熱いのプライヤーで挟んで動かす
この鉄板の出品者が鉄板に2箇所穴を開けて鉄板用のハンドルが刺さるタイプも出品していた。それにするか悩んだが結局ハンドルが使えないタイプをチョイスした。ハンドルorリフターは大きめのペンチかプライヤーで代用すればいいかなとも考えている。そのへんは実際に使ってから道具を揃えたい。
ヨコザワテッパンの「やっとこ」なんかは専用品であるため使いやすそうだし、使っている写真をみてもしっくりくる。そのうちハンドルの代わりに「やっとこ」買ってそうだなぁ笑
▲プライヤー。工具でたまたま持っていたので代用した。
実戦投入
B6君用に買った鉄板だが、同じタイミングで購入したソロストーブライトとキャンプの際に使ってみた。
このときに肉を焼いてみたが、網で焼く肉と全く違う焼き加減で最高に美味しかった。もっと早く出会いたかったとこのとき痛感した。実践でのテッパンの使用記事は以下を参照されたし。
メンテナンス
上で紹介した記事のあとにガビガビに汚れたテッパンのメンテナンスをしてみたご紹介。
結論
焼き鳥以外の焼肉は鉄板に限る!
超個人的な感想だけど焼き鳥は炭火で焦がしながら塩コショウで味付けしたのが好き。厚めの肉もペラペラな牛タンも鉄板で焼くと超ジューシーになるので、自分の中で焼き肉のスタンダードが変わったアイテム。
七輪をヘビーユーズして「炭火焼き最高」って思ってた時もあったが、鉄板で焼くのも負けないぐらい最高。しばらく鉄板を使い込んでその実力を試してみようか。
ヨコザワテッパンが支持される理由もうなずける。
ある程度厚みがないと蓄熱とか均一性が悪くなる。焼き面積の大きな鉄板で板厚を厚くしてしまうと持ち運びが不便になってしまう。
鉄板は焼き面積が小さくて板厚が厚いこと。これが肉を焼くための道具としての最適解だったのかもしれない。
何事の使ってみないと分からないので、780円の激安鉄板で新しい気付きができたことは幸運だったと思う。
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