RSR stove トルネードジェット式アルコールストーブ

照明とコンロ

以前から気になっていたRSRのアルコールストーブ。オンラインショップでは品切れ中でなかなか購入することができなかった。ふと見てみると欲しかった商品が全て『在庫あり』の状態になっていたので、此処ぞとばかりに思い切って買ってしまった。

今までアルコールストーブに興味はあったがどれも、どらも同じような見た目で心に刺さるような商品はなかった。どこで見つけたのかトルネードジェット式のこのストーブに魅了され、いつしか欲しいものリストの上位にくい込んでいた。

性能的には安いストーブでも問題ないがトルネードジェットを見せられちゃうと買うしかないよね。

外観

さっそく開封。商品は小さめの箱に全て同梱されていた。梱包の緩衝材の巻き方が丁寧で好印象。

箱と本体 RSRはRiver Side Ramblerの略

Apple製品の開封時のようなワクワク感につつまれながらストーブを取り出していく。

今回購入したストーブとオプション

本体はアルミ製の削りだしで作られている。一般的な板金モノのアルコールストーブと比べると格段に質感が良い。削り出しのツールマークやエッジがピシッ出ていて美しい。値段は高めだが所有欲を満たしてくれる。

燃料噴射口の微細な穴

NCで加工されているので微細な穴だが規則正しくきれいに空いている。この小さな穴の一つ一つがトルネードを作る要となっている。

オプションの消火蓋と火力調整リング

本体のほかに便利そうなオプションをいくつか購入してみた。

左:火力調整リング 右:消火蓋
火力調整リングを装着

火力調整リングは米を炊くときの弱火には欠かせないアイテム。トルネードは見えなくなってしまうが、火力を抑えて燃料消費量を少なくすることで長時間の燃焼を可能にする。

例えるなら、トルネード燃焼は短距離ランナーで弱火リングは長距離ランナーのイメージ。瞬発力でサクッと湯を沸かすのか、持久力で美味しく米を炊くのかの違い。

シンプルながら火力の使い分けができるのは便利である。

消火蓋を装着

火消蓋は乗せるだけで消火ができる。使い方は簡単。ツマミはなくても良かったかも。

極論を言うとただのプレートでも良かったかも。ツマミ部分がスタッキングの時に邪魔になってしまう。

チタン製 Tetra Stand

アルコールストーブ単体では使えないのでゴトクも購入した。RSRストーブ用のゴトクはいくつかあるようだが、今回買った『Tetra Stand』は風防を兼ねたスタンドとなっている。

Tetra Stand とかさ上げ台

スタンドは0.5mmのチタン製で同じ形状の物が3枚入っている。これを組み合わせてゴトク兼風防として使用する

かさ上げ台はストーブとゴトクのみだと消火蓋&調整リングがスタンドと干渉してしまうのを避けるために入っている。スタンド自体が後発の商品でやむ無く追加したといったところだろうか。部品点数が増えてしまうのでできたらこの台座は無いほうが良かった。次期のスタンドで工夫されることを期待したい。

ストーブとスタンド
ストーブをセットした状態

風防効果が期待できるレイアウトになっている。大きめの鍋を乗せるならこちらの向きで使う。

マグカップなど小径のものを乗せる場合はスタンドをひっくり返す

シングルウォールのマグを加熱するときはスタンドを反対にすると小径に対応したゴトクに変身する。こういうちょっとしたアイデアが面白い。シンプルだけどよく考えてあるアイテムは所有する喜び、使う楽しみが大きいと感じる。

スタンド反転状態では消火蓋と火力調整リングが使えない

形状の制約からかスタンドを反転すると消火蓋と火力調整リングが使えなくなる。

マグカップで炊飯する人はいないと思うので大した問題ではない。消化したい場合はスタンドを外せばストーブ単体になるので実用上の問題は全く無い。

燃料ボトルとスタッキング

燃料ボトルは手持ちのナルゲンの60mlボトルを使ってみた。

ナルゲンの調味料ボトルの使用感
パッキン無しで高い機密性のナルゲン 水筒は保温できないが軽量で使いやすいので0.5Lと1Lのものを愛用している。 調味料ボトルもナルゲンが便利そうだったのでヤフオクで10個セットのものを購入した。 キャンプや家の中で使ってみていろいろと見え...
ナルゲン 60mlボトルのスタッキング

専用で作ったのではないかと思うほどキレイにはまる。火力調整リングと60mlボトルの径がドンピシャでいい感じにスタッキングできている。

60mlあれば一人分の炊飯とコーヒー1杯くらいの湯沸かしは可能。60mlのボトルが2本あればちょっとしたデイキャンプや湯煎中心の軽量キャンプでも十分対応できそうである。

点火と炊飯

燃料を30mlほど注ぎ点火した。

10秒くらいすると炎が安定しトルネードを見ることができる。明るいと炎が見えないのでカーテンを閉めて室内を暗くしている。

トルネードジェットの美しい燃焼

これですよ。これを見たかった!
メーカーのHPの写真で感動して購入した経緯がある。実際に使ってみて改めて感動させられた。

普段使っているガスやガソリンのストーブは安定して使いやすいのだが音がうるさい。トルネードジェットは静かだが力強く燃えて、イルミネーションのように幻想的だが太陽のように安心感がある。

火力調整リングを装着

火力調整リングをつけるとジェットは見れなくなってしまう。その分、火力が抑えられ燃焼時間が長なる効果がある。

火力は弱いが安定して燃焼している。ガスやガソリンのストーブの弱火と比べると消えてしまいそうな不安は感じない。このあと米を炊いてみたが、炊飯の弱火はアルコール、ガス、ガソリンの中ではアルコールストーブが一番使いやすいと思った。

炊飯中 沸騰までは強火で

さっそくコメを炊く。鍋はスノピのトレック900。ゴトクも安定している。

沸騰するまでは強火でガンガン加熱する。炎が鍋からはみ出していてそこそこ火力が強いのが伺える。

沸騰後はおもりを載せて弱火で

沸騰したら火力調整リングをセットして弱火で放置する。

しばらくするとチリチリ音と焦げっぽい匂いがしてくるのでタイミングを見逃さないように火から下ろす。10分ほど蒸らして美味しいご飯の完成だ。

焦げないか不安であったが、まったく問題なかった。火力調整リングを使った弱火は炊飯には最適だと思う。

RSRストーブで米を炊きたい人は絶対に火力調整リングの購入をおすすめする。

消火は消火蓋で

燃料が余っている場合は消火蓋を使って消化する。上から被せれば一瞬で消火可能。消火の直後は本体が熱くなっているので冷めてから余っている燃料を回収しよう。

ゴトクは手で触れるレベルの温度であった。料理しながら位置を移動したいときなどもゴトクを持てば移動可能。

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