キャンプ道具棚の整理をしていたところ、ガソリンストーブ用のガソリンがタンクに入ったまま中途半端に残っていたのですべてバイクのタンクへと移した。専用容器で保存しているのでそのままでも問題ないのだが、冬になる前にガソリンストーブのメンテをしておきたかったので、一度タンクを空にすることにした。
今回はガソリンストーブの燃料保管方法についてまとめてみる。
※SOTOのストームブレーカーでレギュラーガソリン(いわゆる赤ガス)を使って運用しているため、以下のガソリンはレギュラーガソリンのことを指します。ホワイトガソリンの場合は保管の方法などが若干異なるので、ホワイトガソリンのメーカー、販売元、購入元に確認をしてください。
使わない期間が長い場合、タンクの中のガソリンをどうするか
バイクに乗る方であれば、冬のバイク冬眠前の儀式としてバイクのガソリン満タン、バッテリー外し、キャブのガソリン抜きなど経験ある方は多いのではないだろうか。
このバイクの『ガソリン満タン』の理由は結露や水分の混入によるサビの防止、またはガソリンが少なすぎると劣化が早くなる(酸素と触れると酸化し劣化しやすい)ため、長期間バイクに乗らない場合はガソリンを満タンにするのが一般的である。
同じ理由からガソリンストーブについても長期間使用しない場合は、タンクを満タンにしておくことでサビや水分の混入による流路のつまりや不具合を予防することができる。
ただバイクと比較してガソリンコンロ用のタンクは1L前後かそれよりも少ないものが一般的なためそれだけを満タンにするために給油をするのも大変だ。最近では『京都アニメーション放火事件』や『福知山市の花火大会の事故』などもあり携行缶への給油が難しくなってきている。しばらく使わないのであれば、中途半端にあまったガソリンをバイクや車に移してしまうのも一つの手である。
ガソリンコンロを使っている方はコンロ用の燃料タンクとは別にガソリン携行缶を持っているはずなので、一度携行缶に移してからバイク・車に移すと簡単だろう。
最近のガソリンストーブのタンクはアルミ製のものが多いのでサビについてはあまり気にしなくても良いかも。古いランタンやコンロなどは鉄製のタンクのものが多いのでサビを気にするのであれば圧を抜いて満タン保管が良いです。
あとホワイトガソリンであれば赤ガスと比べて添加物が少なく長期間保管しても劣化がすくないためガソリンの種類によって保管方法を変える
余った燃料の取り扱い
余った燃料は適切に扱って保管なり破棄をしましょう。
携行缶へ移す
携行缶に移してしまえば、バイク・車に使ったりガソリン燃料のコンロ・ランタンのタンクにいつでも移し替えることができる。
車・バイクへ移す
保管しておいて劣化させてしまうのであれば、車バイクの燃料として早いうちに使ってしまいましょう。
不要な場合はガソリンスタンドへ持ち込む
使わないガソリンや劣化したガソリンはガソリンスタンドに持ち込むと引き取ってもらえる場合がある。必ず引き取ってもらえるわけではないので事前に確認して持ち込もう。持ち込む際は絶対に消防法に適合した容器を使用すること。
まとめ
今回は中途半端に余っていたガソリンストーブの燃料の処理方法についてまとめてみました。
ガソリンはエネルギーの密度が高く安価で入手性が良いため、アウトドアでは調理や照明のエネルギー源として重宝する燃料です。便利な半面、揮発性が高く引火や爆発の危険性のある物質であることを十分に理解して取り扱いましょう。
キャンプに出かけてコンロやランタンの中にそのまま燃料を放置してしまいがちですが、この機会にガソリン燃料の取り扱いについて見直してみてはいかがでしょうか?
参考リンク
- 小林物産株式会社:ガソリンについて
- 大阪府:ガソリンや軽油の買いだめに関する防火安全上の注意事項について
- 焚き火ライフ(内部リンク):携行缶への給油方法
コメント