2018年の12月末から始まった寝袋生活。気づけば3か月間寝袋で寝ている。そろそろ100日超えるので寝袋ライフについて書いてみる。→その後、6ヶ月が経過しました。ここまでくると1年中使える気がする →更に伸びまして2021年1月現在まで寝袋記録更新中です。2年間毎日寝袋で3年目突入です。【追記あり】
寝袋ライフの発端は妻が使っている化繊のワタ布団が暖かくないとのことで、僕が使っていたモコモコの羽毛布団を貸したことが始まりになる。
同じタイミングでハイスペックなダウン寝袋を買ったこともあり、お気に入りの羽毛布団を妻に貸すことにした。そして僕はベットの上で寝袋を使うという雰囲気アウトドアなインドア生活が始まった。
使った寝袋
当初、ダウンハガー#0のみであったが途中からダウンハガー#3を追加購入したため現在は気温に応じて2種類の寝袋を使い分けてる。
ダウンハガー#0
自宅寝袋生活の主役はモンベルのダウンハガー♯0
800FPのこの寝袋はモンベルのラインナップの中ではハイエンドに分類される。コンフォート温度-10℃、モンベルのHPでは国内の3000m級の雪山で使えるとの記載がある。
いわゆるガチな寝袋なのである。かなり小さくなるくせに広げるとモコモコに膨らむ。しかも軽い!
ダウンハガー#3
夏のキャンプと装備の軽量化を目的として『ダウンハガー800 #3』を途中から購入した。#0と比べるとかなり薄い。こんなので大丈夫か?と最初は不安であったが5月の連休明けくらいから暖かくなってくると#3で余裕で対応できることが分かった。
最初の一週間
最初一週間は寝袋慣れしていないので、緊張しながら寝ていた笑
キャンプで寝るときは暖かい格好で寝袋のファスナーはフルクローズ、寝袋フードを被り露出は極力減らす典型的な使い方で寝る場合が多い。
でもその寝方って確かに暖かいけど窮屈なんだよね。ただでさえ狭い寝袋で身動きが取れないなか顔も覆われて、、、
毎日寝袋を使うとなると汚れの対策も考えなければならない。ダウン寝袋は気軽に洗うことができないためできるだけ汚したくない。汚れとして気になるのは顔、頭、首からの皮脂汚れ。寒い時期は長袖、長ズボン、靴下と肌が露出するケースは少ないため、覆われていない顔周りなから汚れが気になるところ。
初めはバスタオルを頭に巻いたりといろいろ工夫していたが、顔の周りになにかあると寝にくいのでフードは使わず普通に頭だけを出して寝るようになった。家の中なので風もないし頭を出して寝ても全く問題ない。ちなみにフードは首の後ろにクシャッと丸めている。
汚れ対策でウォームアップシーツを併用している。
寝袋の窮屈さと寝返り
寝袋で気になるポイントとして窮屈さと寝返りが打てるかがある。
窮屈さに関してはモンベルの寝袋はストレッチするので僕の場合は全く窮屈さは感じない。窮屈具合は体格と寝袋のサイズも関係していて、体が大きい人ほど窮屈に感じる場合が多いだろう。
逆に小柄な人だと寝袋内に余分な空気の層ができてしまい、寝袋が温まるまでに時間がかかる。
寝返りは慣れてくるとコロコロできるようになる。最初の数日は身の預け方に迷いながら寝ているが、慣れると普通に横向きで寝れたりもする。
窮屈さや寝返りについては個人差・相性があると思うのでなんとも言えない。使ってみるしかない部分だろう。いきなりキャンプや登山で使って眠れないと悲惨なので、家で寝袋で寝る練習をしてみることも大切。
寝袋は体に悪いのか?
体に悪影響のありそうな要因として、肉体的なストレスと精神的なストレスの2種類がある。
肉体的ストレスは冷えであったり寝返りが打てないことによる血行の悪化、凝りなどが考えられる。
精神的なストレスはそもそも寝袋が合わないとか、窮屈さとか布団との寝心地の違いからくる違和感が考えられる。
冷えについては圧倒的に寝袋が有利で、布団のようにズレて背中が出てしまい寒くて明け方目覚めることはまったくなくなった。寝返りは個人差があると思うが、モンベルのダウンハガーは寝袋自体がストレッチするので、寝袋の中でゴロゴロしたり、寝袋ごと転がることもできる。特に血行が悪くなったり凝りが悪化したりなどは感じない。
むしろ全身が適度にポカポカなので布団以上に快適に感じる。
慣れや個人差はあるが、その人にあっていれば体に悪いことはないと思う。寝るときは布団を使わなければいけないという固定観念を捨て、別の睡眠方法を探ってみると意外と快適な睡眠方法に出会えるかもしれない。
余談になるが、以前読んだ冒険家の方が書いた本に南米ではハンモックがベッドの代わり使われているとの記述をみたことがある。布団以外の選択肢もいろいろあり、睡眠の世界は奥深くなかなか面白い。
気温が上がって暖かくなると
1、2月の寒い時期はサイドのジップはフルクローズ、ネックバッフルを絞り気味で暖かい空気をできるだけ逃がさないように寝る。
少し気温が上がってくるとその寝方では暑いため、チャック少しあけネックバッフルの絞りを無くす。
更に暖かくなるとサイドジップ前回でサブウェイのサンドイッチみたいに半身を外気に当てながら寝るとちょうど良くなる。
キャンプ中に着込みすぎてオーバーヒートして起きてしまう時もサイドジップの開度で調整することになる。
寒くない限りはサイドジップで温度調整が行えるの便利である。
春先の使い方
春先の暖かい日はチャックを全開にして脚だけを突っ込み掛け布団のように掛けるだけの使い方もできる。
寝袋だからといって袋状に使う必要がないことを悟り、寝袋の汎用性の高さを実感した。
良いのか悪いのか分からないが、軽すぎるため体との密着が少なく若干涼しい感じがある。重い布団に安心感を感じることがあるが、たぶん体への布団の密着も睡眠に関する重要なポイントのようだ。
5月~7月 寝袋ライフ
5月以降の夜間でも20℃を超える気温になってくると寝袋なんていらないんじゃないかと当初は思っていた。実際は窓を開けて風通しが良くなると20℃でも体が冷えてしまう。流石に#0だと汗をかくほど暑くなるので、試しに#3を購入してみたところ適温でかなり快適に寝ることができる。このときも寝袋は掛けるだけ、ちょっと寒いときは脚だけ筒の中につっこむとかなり具合が良くなる。
夜でも30℃近い気温になると#3でも暑く感じる。そんなときはお腹だけに寝袋を掛けて熱がこもらないように調整をする。軽いのにで肌にまとわりつこともなく、暖かいor暑いシーズンでも意外と快適に寝ることができる。寝袋ってすごい。
7月〜9月 真夏の寝袋ライフ
7月過ぎると日中の気温が30℃を超えてくる。夜でも30℃を下回らない熱帯夜になるとさすがに寝袋は使っていられない。タオルケット一枚で過ごす7~9月は寝袋にとってのオフシーズンといえるだろう。
耐久性
3ヶ月も使うといろいろ劣化してくるので観察してみる
綿抜け
たまにダウンやフェザーが舞っていたりするが思っていたほど抜けない。どんどんダウンが抜けて最終的にはスカスカになるような現象を想像していたが全くそんなことはないので安心した。
さらに抜けたダウンを押し込む方法を習得したので、貴重なダウンを無駄にせず済む!
『抜けたダウンを寝袋の中に押し込む方法』についてはまた後日書きたいと思う。
ネックバッフルの綿の片寄り
3ヶ月くらい寝袋を使ったある日、ネックバッフルの綿が片寄っているのに気づいた。
恐らくネックバッフルを紐で絞る時に、紐と一緒にダウンが寄ってしまったものと思われる。紐の絞り口の付近だけダウンがパンパンに詰まっていて『これはナニゴト??』と思ったらただの片寄りだった。
片寄ったダウンを均一に均すようにバッフルを揉んだであげればすぐに直る。
ネックバッフルのほつれ
初期の頃にネックバッフルを引っ張りすぎたのが原因だろうか?ほつれが発生していた。。。
このまま放置するとほつれが拡大しそうなので選択前に処置を行った。ほつれの幅は3,4cmで手縫いでちょいちょいやるだけで簡単に修繕完了。
洗濯機でダウン寝袋を洗ってみた
寝袋を洗濯機で洗った方法を綴っています。浮いてくるのでちょっとしたコツが必要になります。
何度も洗ってるとなれてきますね。
寝袋を家で使うことの感想
総合的に寝袋生活は非常に良いと感じている。寝袋の窮屈さを気にしないキャンパーにはにはおすすめの就寝手段。
メリットデメリットを箇条書きにするとこんな感じだろうか。
メリット
- 暖かい
- 荷物が少なくすむ
- 布団を干すのに比べて寝袋を干すのが圧倒的に簡単
- 寝袋慣れしているのでキャンプの時でも違和感がない
- 洗える
デメリット
- 特にない(2年以上使ってみてデメリットが消滅しました。すでに寝袋は生活の一部です。)
ミニマリストではないが、『わざわざ新しい布団を買うなら家で寝るのも寝袋でいいかなっ!』って寝袋ライフを通して思いました。ダウンハガー#0はオーバースペック過ぎるが、キャンプで寒い思いをすることはまずないので長く大切に使っていきたいと思います。
■寝袋をキャンプで使う
■ダウン寝袋の洗濯方法
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