ハンモックの防寒対策

寝具
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ハンモックは空中に浮いているため、構造的に背中の風通しが良い。

その風通しの良さは夏の汗ばむ季節では快適だが、夏以外の季節では背中から体温が奪われ、逆にデメリットとなってしまう。

『暖かい寝袋に入っていれば余裕でしょ』と思うかもしれないが、ハンモックと寝袋の組み合わせでは自分の体とハンモックの生地に寝袋が挟まれて中綿が潰れてしまう。どんなに高機能の寝袋を使ったところで断熱の働きをする綿が潰れてしまうと、保温性は低下しそこからガンガン熱を奪われる。

実際に寒空の下で背中側の断熱なしでハンモックに乗ってみると想像以上の寒さを感じるはずだ。とてもじゃないが一晩安心して眠ることなんてできないだろう。


ではどうすればハンモックを快適に使えるのか?


その答えは断熱グッズの活用にある。
一般的なキャンプで使用するエアマット、クローズドセルマットからハンモック専用の断熱アイテムまで選択の幅は意外と広い。実際に使って試したもの、気になっているアイテムなどハンモックの防寒について紹介していく。

※マットだけでなくアンダーキルトというハンモック専用のアイテムもあるため、この記事内で断熱材と表現した場合はそれらの総称を指します。

クローズドセルマット

キャンプや登山で使われているサーマレストのマットのこと。一般的にクローズドセルと言えばサーマレストのマットを思い浮かべる人も多いはず。他社製のクローズドセルマットもあるがサーマレストが代名詞として定着している(と個人的には思っている。)

このマットはキャンプや登山で地面やコットの上に敷いて寝るのが一般的な使い方だが、ハンモックでもそのまま使える。使い方は簡単でハンモックを設置したらハンモックにマットを敷くだけでOK

ハンモック、サーマレスト、ダウンハガーの組み合わせ

メリット/デメリット

◎安価
◎設置・撤収が簡単
◎就寝スペースを広くとれる、フラットになる
◎開放的
◎破損しない
✗肩が冷える
✗横からの風に弱い
✗畳んでも体積が大きい

マットを敷くとマットの面積分がフラットになるので普通にハンモックに寝っ転がるより広く平らに使える。広くて開放感はあるが余計な隙間ができてしまい寒かったりもする。マットから肩や脚がはみだすとその部分だけ冷える。

さらに大きめのタープを使わないと横からの風がハンモック生地を貫通してくるので寝袋のスペックによっては寒く感じる。大きめのタープでA型張りかハウスフライという側面をすべて覆えるタープで防風するのもあり。

マット単体で使うなら冬以外の季節が向いている。

汎用品と専用品

サーマレストの汎用的なマットとは別にハンモックメーカーが発売しているハンモック用のクローズドセルマットもある。これはハンモックの形に合わせたマットの形状になっていて、肩や脚をしっかりカバーできたりハンモックに取り付けるためのゴム紐やトグル、カラビナが付いているものがほとんど。

専用品なのであたりまだが、ハンモックと組み合わせるとしっくり来る。しかし流通量が少ないためか汎用品と比べて値段が高くコスパが悪い。ヘネシーハンモックなどから専用品が発売されているがそのメーカーに思い入れがあったりどうしても試したいとかでない限りは一般的なマットで良いと思う。


↓汎用品で良いと言いつつもヘネシーハンモックのハンモック専用断熱材を購入してみた。レビューは別記事で予定中。

ハンモック用の銀マット
2重底になっているハンモックに仕込んで使う専用品

アンダーキルト

ワンチグリスの化繊アンダーキルト

『アンダーキルト』はハンモックを外側から包み込むタイプの断熱材。
ハンモック生地の下側(外側)に設置することで中綿が潰れないため保温性が高い。サーマレストなどのマットと比べると包まれる感があり、全体的に暖かい。

包まれているので安心感はあるが、逆に窮屈さを感じることもあるので一長一短。

材質の違い

アンダーキルトを選ぶ際に迷うのが中綿の材質。主に選択肢は2種類でダウンと化繊がある。
簡単にメリットとデメリットをまとめると以下のようになる

■ダウン
◎軽量、コンパクト
◎暖かい
✗高価(2万円~)

■化繊
◎安価(5000円前後~)
◎暖かい
✗重い、収納サイズが大きい

よくある寝袋論と同じでお金を払って軽くするか、大きさ重さを我慢して安く上げるかの違いになる。ウルトラライトは金がかかる。

自作、流用

ハンモックの専用品はアンダーキルトという商品で売っているのが一般的だか、自分で作ったりブランケットや普通の寝袋を改造してアンダーキルトに流用することも可能。

アンダーキルトは要するにハンモックを外側から覆う布なので、一枚布をハンモックに巻きつけるか筒状の寝袋(頭から脚まで貫通しているタイプ)をハンモックに通して足元を縛れば完成する。

モンベルの『ダウンマルチブランケット』やダブルジップの安い化繊寝袋を改造して使うのもあり。

アンダーキルトは背面と側面をカバーできるので冬のハンモック泊におすすめ。多少の風が吹いてもアンダーキルトが風よけになってくれるため熱が奪われずに快適に過ごせる。

春秋で使う場合は寝袋のスペックを下げてもOKな場合もあり。アンダーキルトが寝袋代わりになるため背中側に綿の入っていないトップキルトなるアイテムある。どうせ背中の綿が潰れてしまうならいらんでしょ?という考え方。

みのむし型 or 開放型

アンダーキルトの使い方もミノムシのように全方向を覆う使い方と側面・背面を覆う2パターンに分かれる。筒状に設置できるタイプがみのむし型で隙間がないため暖かいが窮屈。開放型はハンモックの上側が開いているので開放感がある。タープとハンモックが近い場合は窮屈に感じることもある。雨風雪を防ぎたい場合はタープとハンモックを近づけ、開放的に使いたい場合はタープを遠ざける。使う状況によって色々調整ができるのでそのへんはお好みで。

ヘネシーハンモック純正のアンダーキルト

かさばる

化繊のアンダーキルトを購入してみたが、冬用のダウンの寝袋と同等のサイズでこの2つを持っていくとウルトラライトとはほど遠い荷物の量になる。夏場の最軽量コンパクトさはハンモックで間違いないが冬場は微妙。

40Lのザックは寝袋を入れるとほかの荷物がほとんど入らないし、60Lでもこの2つを入れると容量がけっこうキツい。計算上は余裕があるはずたが円筒状の収納袋に詰め込むと形状的にザックに入れたときにデッドスペースができてしまい結果的に荷物が入らなくなるようだ。

寝袋は収納袋に入れずにザックの底にそのまま押し込む小技が紹介されているが、冬用のダウン寝袋はめちゃくちゃ膨らむので収納袋に入れないと膨張を抑え込むことができずパッキングに難儀すると予想される。

エアマット

クローズドセルマットに似ている使用感で開放的に使えるが、背中はエアなので柔らかめ。寝心地の好みは人それぞれ。ちなみに僕はサーマレストの硬めな感触でハンモックで寝るのが好きです。

マットのタイプにもよるがコンパクトになるのが最大の特徴。コンパクト・軽量を突き詰めと行くと最終的にはエアマットに行き着くのではないかと思う。

メリット・デメリット

◎軽い
◎コンパクト
✗穴空きのリスクあり
✗値段が高め

ちなみにウレタンフォームが入っているインフレータマットは、エアマットとクローズドセルマットの中間の使い心地。サイズはかさばるし重いので、悪いところを引き継いでいるのであまりおすすめしない。

KLIMIT

『KLYMIT』のエアマットは個人的に気になっている。
寝袋の中に仕込む『イナーシャ・オゾン』とハンモック用で羽つきの『Hammock V』の2種類。インフレータマットでハンモック泊をしたことはあるが、エアマットは使ったことがないので近々どちらかを買って試してみたい。エアマットを買うと徒歩キャンプが可能になるくらい軽量・コンパクトの装備に仕上がっていく。

毛布、ブランケット

わざわざ買わなくても家にあるものでもなんとかなる。
ハンモックの上に厚手の毛布を敷けばそれなりに暖かい。断熱は断熱材の厚さが効いていくるので、寝袋のように綿が潰れやすいものではなくある程度厚みのあるものが有効。

初めてのハンモック泊で色々悩んでいる人やモノをあまり増やしたくない人はまずは身近にあるものを使ってみるのが良いと思う。

1泊してみると雰囲気が分かってきて自分に何が必要かがわかるはずだ。

結局どれがオススメなのか?

個人的にはどれでもいいと言うのが本音。好きなの使ってください。
どれも良いとこ悪いとこがあり正直なところ甲乙つけがたい。

春の終わりから秋の始まりくらいまでは薄手の寝袋とサーマレストの組み合わせが開放的で好き。
冬はアンダーキルトと寝袋を併用して包まれてる感が暖かくてホッとする。アンダーキルトは中綿がダウンのタイプに変えるだけで荷物がかなり減るはず。

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