佐渡ロングライド210キロ 2025年

自転車

佐渡トライアスロンのリレー部門でバイクパートを担当することになったため、下見を兼ねて佐渡ロングのAコース(210キロ)を走ってきました。

移動方法

車にバイクを積んでフェリーで移動しました。島内での移動をどうするか問題で、フェリーターミナルから会場付近までバスがありますが、輪行の経験もなく自走で会場までの移動も現実的ではないので車移動としました。

フェリーは直江津~小木の午後便で現地入り。16:30頃フェリーを降りて、会場まで30分くらいで到着して受付けを完了しました。受け付けに間に合うか不安がありましたが、小木港からの午後便でも車で移動すれば間に合います。

天気予報では風速5m以上ありましたが、フェリーの揺れはほとんど気になりませんでした。普段から乗り物酔いはしないので耐性はあるのかもしれません。

宿泊

時間的に寝るだけなので、小木港付近のホテルに素泊まりました。

車中泊も考えましたが、大々的に許可されているわけでもなく、風呂や睡眠を優先してホテル泊としました。会場から小木港まで30分前後。朝のスタート直前の移動時間としては長いですね。30分早起きが必要です。

会場付近は旅行プランや団体の予約、イベント関係者の宿泊でほぼ抑えられているため、高額or遠方しかほとんど残っていません。フェリー代、港までの高速代、ガソリン代、宿泊費、エントリー料金を合計すると6万円超えます。それくらい魅力のあるイベントではありますが、抑えられるところは抑えて、バランスを取った結果、小木港付近での宿泊は距離・時間・金額はちょうど良かったと思います。

バイク、装備

佐渡トライアスロンに向けてTarmac SL8を導入しました。ほぼ完成車状態で、変更箇所はタイヤとTPUチューブ化したくらいです。

タイヤはIRC JETTY PLUSという激安練習用タイヤとパナレーサーのTPUチューブ パープル・ライトを組み合わせています。フロントが32c、リアが28cと太めなで快適性と安全性重視のサイズを選んでいます。空気圧はフロント4Bar、リア4.5Barでした。

天気予報では前日まで曇り予報でしたが、当日は曇りから晴れになり、レインウエアの携行を悩みましたが、210キロもあるのでフレームに括り付けて持っていきました。スタート前に寒かったので薄手のウインドブレーカーも持っていきました。兼用にして、1枚のウエアにすることもできたのですが、快適性重視で結局ジャケットは2枚持ちとなりました。

日差しもそこそこ強く、服装は半袖ジャケット、ハーフビブに日焼け止め用のアームカバーとレッグカバーを装着。顔と首は日焼け止めでガッチリガードします。大人になって日焼けのダメージの深刻さを身を以て体験して、長時間のライドのときこそ日焼け対策が重要です。

あとは、TPUチューブ2本、携帯工具、空気入れ、補給食(ジェル3本)、ボトル1本にグリコCCD一袋で望みました。エイドステーションがたくさんあるし、自販機もあるだろうと思いボトル1本でしたが問題なしでした。

ライド

スタート前はトイレ渋滞が発生していましたが、レースではないので最悪スタートに遅れても問題ありません。ウェーブスタート形式で15人ずつが一定間隔でスタートしていきます。並んだ順でのスタートのため序盤は自分のペースにあったグループが形成され激しく順番が入れ替わります。

ファンライドですが同じペースでトレイン組めると快適に走れるため、位置取り重要です。



最初の相川ASは20キロくらいで到着。ラーメン、おかゆ、そばがありましたが、朝ご飯食べてから時間が経っていないないので、そばだけいただいて通過。かなり先頭集団にいたので駐車場は空いていました。

次の入崎ASまでもちょうど良いトレインに乗って快走。後ろに引っ付いていただけ申し訳ないですが、追い風とトレインで40キロ以上で巡航していました。朝日が昇りだしたが海岸沿いが気持ちよく、常に絶景で来てよかった〜と感動していました!

入崎〜鷲崎AS(75km)まではペースが合わず、半分独走、半分は拾ってもらい1時間ほど走りました。このあたりからバラけてきています。写真はないですが、Z坂と大野亀が文字通りの感じで、Z!、亀!と笑ってしまいました。
このあたりから追い風が横風に変わり、走行に影響のでるレベルで強風が続きます。ハンドルとられて転倒しないように慎重に走行しました。

鷲崎〜両津AS(103km) 高速トレインについていこうと頑張りましたが、千切れました。本番のトライアスロンはドラフティング禁止のため、自分のペースで走る練習と割り切り淡々と走ります。島の東側になってからは向かい風に変わり踏んでもスピードが出ない状態で精神的に辛くなってきます。意外と体は余裕ありで、気づいたら両津ASに到着していました。両津では座って休憩できるスペースとマッサージサービスがありました。やはりペースが早いようで私が到着したときには30人ほどしかおらず空いておりました。だらだら休憩しないでサクサク走るつもりで参加していたので、黒カレーを食べてコーラを流し込み早々に出発します。

両津AS[103km]→多田AS[138km]→小木AS[163km]
この東側区間がもろ向かい風で西側では40キロで快走できていたパワーでも、25キロ前後しかでず我慢が続きます。向かい風の中、地元の中学生が太鼓を鳴らしながら応援してくれて、とてもパワーをもらいました。応援の強さが身に染みてきます。
小木AS到着時にかなり風が強い状態でした。なぜかここだけ単管パイプのラックがあったのでバイクを引っ掛けて豚汁を食べていたのですが、スタート時にチェーンが外れていてなにかおかしい?と思いつつもスタートするとチェーンとカセットからシャリシャリと音がします。
小木ASのあとは坂が続くのですが、ローギアでシャリシャリが悪化します。
疲れた頭で色々と考えてディレイラーを確認すると曲がっている。。。
強風でスタンドから落下→ディレイラーハンガー曲がる→スタッフさんがバイクを戻す→知らずにスタート という状況が頭に浮かびました。風で落ちたならまた落ちるかもしれないので、そのまま転がしておいて欲しかったですが、善意で対応いただいたいので文句は言えません。

チェーンをシャリシャリ言わせながら走って色々確認すると、ギア1枚分ディレイラーが曲がっているようでそれなりに変速はできてしまうが、ローギアにいれると幻の13s(Di2の12sです)に入ってチェーン落下の未来が見えたので、高めのギア縛りで坂を越えてきます。

ちょうど小木ASあとから標高差150m前後の坂が3本つづくので、一番ローギアが欲しい場面で使えないのは絶望でしかないです。。。 ここまで160km以上走っており脚も疲れてきていて、ローがあれば回せるのにと思いながら、踏んでいました。

流石に限界で、手でハンガー曲げれば直るかもと賭けにでました。とりあえず走れていたし、ローに入らないのとシャリシャリだけを我慢すれば完走は見えていた状況です。ここでハンガー折ってしまったら終わる、、、と思いながらもローギア欲しさに手でクイッとディレイラーを引っ張ります。

恐る恐る乗ってみると、変速の違和感が消えており、変速周りが息を吹き返しました!奇跡的にジャストポジションにハンガーが修正されたようです!
意気揚々とローギアにいれ坂を駆け上がります。気持ちも脚も軽くなったこと覚えています!

素浜AS[184km]
最後のASまでは坂を下り砂浜沿いの舗装路を駆けます。曇り空になってきていて、空の暗さと雲間から差す光のコントラストに神々しさを覚えました。小木から先はほぼ単独走が続きます。風は吹いていいますが、嫌な向かい風ではなく30キロ以上で巡航できる風向きで気持ちよく走り抜けます。
素浜ASのスタッフさんと話をしたところ私の前は10人も来ていなかったとのこと、エイドのしんこ餅を受け取らずに通過していく人が多かったそうですが、私はコーラとバナナと一緒に美味しくいただきました!
これだけ走っても固形物を余裕で食べれることに驚きでした。ゴールが見えてきたので気合を入れ直して最後2つの坂を登ります。

〜佐和田ゴール[210km]
素浜AS直後の坂とその次が最後の登りの3段坂の2つの坂が待ち受けています。
ローギアも復活したし、太腿の疲労感はありますが、まだまだ元気に踏めたので、ゴールまでしっかりとペダルを踏み続けました。

今まで最長でも150kmしか走ったことがなかったので、200km超えを余裕を持って完走することができ感無量です。

走行時間は7時間35分、停車時間は48分でした。朝の5:30スタートで14:00頃には無事に佐和田に戻ってくることができました。

エイドステーションと補給状況

各エイドで佐渡の名物・特産が振る舞われました。激ウマでした!
30キロ毎にエイドステーションがあるので、ちょど良い休憩間隔でした。
コカ・コーラ社がスポンサーのためかコーラ、アクエリアスの補給がありました。
各エイドで1杯ずつコーラ飲んでいました(笑

・そば、コーラ
・饅頭、おにぎり、コーラ
・パン、バナナ、リンゴジュース、コーラ
・黒カレー、カステラ、コーラ
・笹だんご、カカオあられ、コーラ
・豚汁、コーラ
・しんこ餅、バナナ、コーラ
+グリコCCD 170kcal、アクエリアス都度補給
合計で2500kcalくらい

朝飯はパン2個となめこの味噌汁で500kcal+塩分

当日の補給は上記だけでほとんど空腹を感じることなくゴールできた。コーラ耐性が高いのか毎回コーラ飲んでいたいが特に不調なし。固形物をガンガン食べてもお腹の調子は問題なかったので胃腸も思っていたより強いのかもしれません。持っていたジェル系の補給は手をつけずエイドの飲食だけで完走できてしまいました。

トライアスロンの本番では2000~2500kcal目標に補給の計画を立てれば良さそうですね。
当日コーラがあるかはとても重要。

走行後

トライアスロンの予行練習ということで、それなりにスピードを意識して走りましたが、もう少し頑張れたように思います。

低出力でも意外とスピードがでて30km/hで巡航するのは簡単でした。30から35km/hに上げると必要なパワーがかなり上がるようで、持久力の底上げをしてタイム短縮を狙います。自分の実力と本番のコースでのペース配分を知ることができ、良い経験になりました!

tarmac sl8はまだ1000kmも乗れていないですが、今回のロングライドで「終盤に脚が残る」という意味を理解できました。自転車レビューでたまに聞く「脚が残る」とか「脚に来ない」ですが、なるほどこういうことかと納得でした。ロング終盤でも余裕を持ってペダリングできたことには驚きでした。

自転車ブロガー ITさんの記事で縦方向のコンプライアンスが柔らかくなっていると記載がありましたが、おそらくそのあたりのフレーム設計のおかげかな?とも思っています。それとタイヤを太くしたことで路面からの突き上げがかなり緩和され、終始快適なライドでした。

次は9月の本番です。あと3か月でどこまで成長できるか。ベストを尽くします!

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