2025年SDA王滝 回想 ロング完走

自転車

3回目の王滝でMTBロングに出場しました。

前回は2年前にロングにエントリーしましたが序盤でパンクしたため20kmくらいでリタイアしました。2024年は雨で中止です。

9月は佐渡トライアスロンのリレーにも参加しておりロードバイクですが190kmを完走しています。一年近くトレーニングをしっかりしていたので、佐渡も王滝もタイムを狙わなければ問題なく走りきれる体力はついていました。

前日

ずっと雨予報で憂鬱でしたがやはり降りました。会場に17時頃ついて受け付けてして競技説明を聞きます。今回は必須携行品を持っていない場合は入賞から外すとのこと。

ちょうど説明会が終わったところで雨が強くなり車に逃げ込みます。今年納車されたハイエースでの初めての車中泊となります。移動時は自転車を固定して、寝るときは固定の紐を外してマットレスを広げます。ベッドキットを搭載したいのですが、まだ設置できていないため床で寝ます。

時間もあるのでゆっくりご飯食べて装備をチェックし、21時前には就寝しました。

当日~スタート

6時スタートなので3時間前に起きて朝食をとります。

パン二つ、塩分補給のカップスープ、前日に買ったクッキー、スタートの30分前にアミノバイタルショットを一つ摂取します。

カロリー的には800kcalくらいではないかと思います。今回は100kmだけなのでドリンクメインで補給する予定です。

ボトルにオリジナルミックスの糖質80gをボトル2本分320kcal x2、グリコのCCD170kcalを補給用に1袋、アミノバイタルショット100kcal 2つ、あとはグミを1袋

少ない気もしますが100km程度なのと前日夜と朝食をしっかり食べていたのでグミ1袋とアミノバイタルショット一つが残り、量は適切でした。

4:30から整列のためバイクをスタートエリアに並べます。上位を狙うわけではないのですが、前回の王滝で並ぶのが後ろすぎてスタート直後の混雑、追い抜きがリスクあると分かり、100番目くらいに整列しました。

この時も雨が降っており濡れながら車に一時退避します。

車の中で寝具の片付けしたり帰りの準備を整えたり時間をつぶします。気づくとスタートの時間が近づいていたので渋滞しているトイレ待ちに並び軽量化を行います。

スタート時は良く覚えていないのですが、雨は止んでいたと思います。日が昇り始め真っ暗だった視界に色がつき始めテンションが上がります。緊張感は無く、やる気もなぜか無く、スタートしても先頭集団について行くガッツもなぜか無く、マイペースでの長旅が始まりました。

林道入り口~CP1

パレード区間が終わり林道の入り口についた頃には先頭とはかなり離れていました。睡眠なのか食事なのか分かりませんが、ペダルをガッツリ踏む気力がなく、今日はダメかもと思いながら林道の登りが始まりました。

頑張りすぎていないため心拍数もほどほどで苦しくはありません。前回パンクで泣いた場所をサラッと通り過ぎ最初の峠を越えて降りに入ります。

タイヤを重いけど頑丈なタイプにしていたため安心して降りも攻めることができました。

CP1まではダムに繋がる舗装路を淡々と登っていきます。やはり舗装路だとグラベルの方が速くて、こっそりとトレインに乗せてもらいましたが、ペースが合わず脱落、ソロで走ります。

ライト点灯必須の狭くて暗い名物トンネルを抜け、ダム湖の横を過ぎるとガレガレの登りが始まります。大弛峠で練習していたので登りのガレ場はとくに問題なく淡々と登れました。ただただ長いです。

まだこのあたりでもやる気がでず、気持ちは沈んでいますが、体的には余裕ありました。

CP1~CP2

写真で見る王滝の景色が続きますが、止まって写真を撮る余裕もなくここも淡々と登って降ってを続けます。CP1までは比較的水はけが良く、勾配があるためか大きな水溜まりは少ない状態でした。その代わりにコース上を水が流れ川のようになっている区間が多数ありました。

CP2までのフラット区間は水溜まりが多く、水深が深いところに突っ込むと大幅に減速します。尖った石が潜んでいるかもしれないので序盤は避けながら走っていましたが、無限につづく水溜まりに途中からは気にするのをやめて激しく水しぶきを上げながら走行していました。

暑さも少なく適度に冷却されているので体感の負荷は低いように思います。バイクは王滝特有のサラサラ系のジャリジャリした汚れがドライブトレイン周りにまとわりつき、このあたりから異音がし始めました。チェーンオイルは水濡れに強い高耐久タイプを使用していますが、常時泥水がかかり続けると無力なようです。

CP2~CP3

CP2からは長い砂利道の降りで滑りやすいですが、EPICとMAXXISタイヤのおかかげで楽しいダウンヒルができました。このあたりから気持ちが回復してきてしっかりとペダルを踏めるようになってきました。

CP3までは舗装路区間が多く、少し登りましたがすぐに到着しました。補給食をもらい少し休憩してから再スタートです。

CP3~ゴール

このコースは初出場時は崩落で通れなかったため、今回初めて走ることになりました。

CP3から延々と登りが続きます。サイコンの残りの標高がバグってるのかと思いましたが、間違っていませんでした笑

このあたりからミドルの方と併走があり、けっこう速度差があるため注意して走りました。登りも降りも事故を避けたいので、できるだけ抜く時を声を掛けて追い越しします。。

最後の降りは距離が長く、ダウンヒルを楽しめました。ちょうどロングのすぐ後ろにいた方がプレッシャーを掛けてきたので、お互いに意識しての走行でした。降りきった後に「楽しかったですね〜!」と声を掛け合いゴールまでの舗装路区間を走ります。

ダウンヒルに全力を注いだためその方には抜かれてしまいましたが、順位を気にする位置にはいなかったため良しとします。

あれだけ辛かった時間があっさりと終わってしまい、もうゴールか、と名残惜しさと清々しさが混ざった複雑な気持ちでゴールゲートをくぐりました。

失格判定

ミドルの一位の人はDSQ、失格になっていました。他の部門の上位陣でも失格がチラホラといました。全員確認は難しいと思いますが、入賞する実力がある人を失格にすることは見せしめとしては良いと思いました。

アドベンチャーレースなので自身でトラブルに対応できる装備を持っていないやつは、そもそも走る資格が無い。ということが今回の対応で強く示された形です。

晴れていたので良かったですが、少し雨が強いと低体温の危険もあります。崖から落ちて遭難、重症なんてこともあります。厳しいのかもしれないですが、なにかあったことを想定して、何かあっても生きて帰ることが王滝のレースなのだと思います。特にロングを完走してその点は強く思いました。

完走した感想

目標としていた王滝ロングの完走ですが終わってみるとあっさりしていました。前日の雨による水溜まりで泥だらけになりながらの走行条件は練習ではまずやらない条件なので、貴重で楽しい経験になりました。一年くらい真剣にトレーニングをこなせば完走は難しくないと思います。数年前はミドルの完走で余裕が無かったのでかなり成長してると思います。

今年はトライアスロンに参戦したりと超高負荷の状態で夏を過ごしたため、王滝で一区切りがついて抜け殻のようになっています。しばらくはメンタルの回復期間にあてたいと思います。

来年の自分へ

  • ドリンクにクエン酸を入れ忘れて激甘でした。クエン酸で味の調整をしないと飲めた物ではないので忘れないように。
  • チェーンオイルはワックス系の汚れに強いタイプが良いかも、導入検討する
  • タイヤはマキシス最高だったので、同じ銘柄で行きましょう
  • 睡眠不足の可能性あり、大会の1週間前から調整したい
  • MTBのロングは完走できたので、グラベルロングの参戦も検討

[おわり。来年に続く。]

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