服部文祥さんの新刊が発売されましたね。
早速ですが購入して一気に読んでしまいました!
タイトルの『サバイバル』から想像する内容とはちょっと違い、今までのサバイバル登山やサバイバル狩猟のようにドキドキする内容はそんなにありません。そうではなくて、服部さんの犬猫鶏も含めた家族に関するエッセイとして綴られています。
本の帯に『原始生活』とか『繁殖って楽しい』など挑発的な文言が並びますが、今までの服部さんの著書を読まれたことのある人なら本の内容はマイルドに感じるはずです。
小雪さんとの馴れ初め話が面白い
一番興味深かったのは奥さんの小雪さんとの馴れ初め話で、奥さんが書いた『はっとりさんちの狩猟な毎日』でわずかに触れられてはいましたが、お二人が出会ってから結婚するまでの経緯を文祥視点で書かれており、他人事なのでニヤニヤしながら読むことができます。(ぜひぜひ読んでみてください)
子育て
あとは3人の子供たちに関する記述も多く、厳格な?サバイバル登山の思想を持ちつつも人の親であり、思想と現実の矛盾に悩みながらの子育てについては、昨年私自身も子供が産まれて初めての子育てを経験しているので共感できる部分がありました。
登山で不在が多いようですが、それでもまっすぐに正直にお子さん達と向き合っている姿は自分もこのようにありたいなと思いました。服部さんの親としての優しさが滲み出ている一冊です。
まとめと感想
あとがきで『引退』についても触れていましたが、30~40代の体力、財力、知力のバランスが一番良い時期に大きなことをやっておくことは大切だと感じました。体力的に50代を超えてくるとやりたくてもできないことが増えてくるのでしょうね。
みんながみんな大きなことをやらなきゃならないわけではないですが、若い頃から積極的に活動し続けてきた超人的な服部さんでさえ引退を意識するという事実。あのイチローでさえも引退しましたしね。
そう考えると、同じ人間として勢力的に活動できる時期は同様に限られていることを思い知られされます。
2019年に服部文祥を知り、面白すぎて一年間ですべての著書を読んでしまいました。登山やテンカラなどにも興味を持ち始め、素人ながらにチャレンジを始めています。最終的には南アルプスでイワナを釣りながら山頂まで、というのをやってみたいので体力のある30代の目標として設定しています。
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