ハンモックキャンプを極めるべく、軽量装備やテクニックについて調べていたら出会った本。著者の服部さんの思想やアウトドアスタイルに衝撃的を受け、『この本ヤバいな!』と思いながらついつい買ってしまった。
『サバイバル登山入門』は入門と銘打っているが、この本を読んで服部さんと同じことをやろうと思う人がどれだけいるかは疑問。やっていることが究極すぎて入門するための門が狭すぎる感じだ。
サバイバル登山そのものは誰もが真似できるものではないが、本の中で紹介されているサバイバル登山のための装備やテクニックについてはとてもに参考になる。いわゆるサバイバル中の『衣食住』について解説されている。図や写真が多く分かりやすいため、入門書というよりは一つの読み物として楽しく読むことができる。
サバイバル登山とは
この本は絵や写真が多いのだが、最初は『はじめに』という文字しかない章からスタートする。その章はサバイバル登山に対する思想が書かれており、服部さんの考え方をうかがい知ることができる。
読み手によっては賛否両論あると思うが、考え方の一つ一つが面白く興味深い。僕自身が感化されやすい質なので、なるほど~と思いながら読んでいると同じことをやってみたくなったりもしている。
『衣』
サバイバル登山で実際に使っている装備とこだわりのポイントなどが解説されている。使い込んで厳選した装備の紹介は説得力があり参考になる。
『食』
狩猟や釣り、きのこ、山菜、米の炊き方、鹿の解体など現地でメシを食うための様々な方法が紹介されている。食に関する項目に割かれているページ数がもっとも多い。
テンカラに興味を持つきっかけになったのもこの本の影響。
実際にテンカラをやってみて本を見返すと重要なポイントがしっかりまとまっていて『入門』の言葉に違わない内容となっている。
獣の解体など生々しい写真が多いが、服部さんの著書を片っ端から読んでいるうち慣れてしまった。新鮮な獣肉の焼き肉など今度食べてみたいものだ。南アルプスの山奥で服部さんと出会わないだろうか?(笑)
『住』
野営地の選び方、タープの張り方など。
梁となるロープを張ってそこにタープを設営する手法はハンモック泊で応用がききそう。改めてロープワークは必須スキルだと感じた。
太めのロープを梁の様に一本張る方法は何度かキャンプ場や野営地で試している。ランタンハンガー、荷物掛け、タープ張りとなかなか重宝する。
いい意味での『やばい人』とはまさに服部さんのことだろう。突き抜けているから誰よりも面白く誰よりも魅力的に感じる。この本をきっかけに服部さんの著書はすべて読破した。
Filderや岳人などで記事を書いているので今後はそちらをウォッチしていく。
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