キャンプで使うコンロ・ストーブ用の燃料としてレギュラーガソリンや灯油がある
灯油はセルフスタンドで購入者自ら携行缶へ給油することができるが、ガソリンをセルフスタンドで購入者自らが携行缶へ給油することは認められていない(自動車とかバイクへの給油はOK)
ではガソリンストーブ用の燃料をレギュラーガソリンで入手したい場合はどうすればよいのだろうか?
ガソリンスタンド
■店員さんにひと声掛けて給油を依頼する
フルサービスもセルフのスタンドも店員さんにお願いをして給油してもらう必要がある。
購入者自らの携行缶への給油はどのスタンドへ行っても対応してもらえないし、その行為自体が消防法で認められていないことを覚えておいて欲しい。
「携行缶への給油をお願いします」と店員さんに一声かければだいたいやってくれる。
■断られるケースも
ただセルフスタンドでお願いをしてみても対応してもらえないケースがある。
顧客自ら給油することでガソリンの販売価格を安くできているのであって、携行缶に店員が給油していたのではセルフではなくなってしまう。それに携行缶で数リッターまたは1L以下の購入は人件費を考えると赤字になってしまうこともあるのではないだろうか?500ml給油で売上は100円以下だし。。。
セルフでの少量の給油は販売店側の利益にならないというのもあるし、販売元のグループの方針、各地域の消防署の方針などで販売してもらえないケースもある
もし断られてしまったらそういうものだと理解しておこう。
■フルサービスが確実
一番確実なのはフルサービスのスタンドで給油を頼むのが確実である。車、バイクの給油のついでお願いすれば断られることはほぼ無いだろう(経験的にも500mlの携行缶単体で給油をお願いしてもフルサービスでは断られたことが無い、セルフでも快く給油してくれたこともある)
この辺はケースバイケースでその地域のガソリンスタンドの方針によるためなんとも言えない部分である。
携行缶とガソリンバーナー用タンクの違いは?
SOTOやMSRから出ているガソリンコンロ用のフューエルタンクは直接給油をすることはできない。なぜかというと、ガソリンスタンドで給油ができるのは消防法で認められている容器だけとなっているためである。
SOTOのフューエルボトルだけ持ってい行っても適合のマークがないと給油をしてもらえない。
バーナーとフューエルボトルだけしか買っていない人は、燃料入手のための携行缶の入手が必要となる。
▼左:ガソリン携行缶 右:SOTO 広口フューエルボトル
給油に必要なタンクの条件は?
給油に必要なタンクの条件として、消防法適合品・UN規格品であることが必要
よくある10~20Lくらい入るガソリンの携行缶はスタンドの人も見慣れているのですぐに給油をしてくれるが、僕の持っている小さいタンクを出すと怪しげに見つめ「消防法適合品」の表記を見つけると納得しながら問題なく給油をしてくれる。
▼消防法適合品のタンク
■給油できないタンクもある
灯油のポリタンクはガソリンの給油には使えない。樹脂製のタンクでも消防法適合品・UN規格対応品であれば給油は可能。どんな材質でも形でもまずは適合品かどうかが重要
ペットボトルへの給油は論外で、そんなものをスタンドで出した日には鼻で笑われて相手にされないだろう(絶対にやっちゃダメだし、絶対に給油してくれない)
容量はどのくらい必要か?
市販されている携行缶の容量は数百ml〜数十Lと幅が広い。キャンプや登山で使うのであれば1L以下のものでだいたい事足りるだろう。それ以上の容量になると円筒のボトルタイプではなく角型大きなものになる場合があるため携行のしやすさと自身に必要な量を元に決めよう。
僕が使ってるのはホームセンターで買った0.5Lの安いやつ
消耗品のゴムパッキンも売っているし容器は劣化するものでもないので長く使える
▼2.5Lだとこんな形とサイズになる、2,240円
結構かさばる
▼0.7Lでこんな感じ、1,500円くらい
形もボトル型で携行しやすい、安い
▼SOTOの携行缶0.75L、3,450円
かっこいいけど値段が高め
フューエルボトルへの給油作業
携行缶からガバーナー用のボトルへ移し替え。
取扱時の注意点
- 火気や引火物のない風通しのよいところで作業すること
- ガソリンは-40℃で気化するため容器の内圧が上がっていて吹き出す恐れがある。容器を開ける際はいきなり開けずに徐々に開放して内圧を抜くこと
- くわえタバコは厳禁
▼2重蓋になっていて上側のキャップを外すとノズルがでてくる
▼ノズルを取り出だす
▼ひっくり返してねじ込む
▼給油する
▼ポンプをセットしてバーナーを使う準備ができた!
最後に
ガスにない高い火力と寒さを気にせず使える性能、安い燃料代がとっても魅力的なガソリンストーブ、その反面で取扱いの難しさと危険性があり注意が必要。安全に使うための法律や手順を十分に理解する必要がある。
ガソリンの事故と聞くと花火大会の悲惨な事故が思い起こされる、便利だけど危険なモノである認識を常に持っていないといけない。
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