SOTO ST-350 TriTrail レギュレータストーブ

照明とコンロ

SOTOからレギュレータストーブの新商品が発売されたので買ってみました。普段は新製品には飛びつかないようにしていますが、商品説明に「渾身のミニマル設計」とあったので気になって買っちゃいました!

仕様・付属品

初回限定?の特別仕様でCB TOUGH 125 ST-711がセットとなったST-350TBという型式での販売でした。価格そのままでおまけ付きの仕様みたいです。


ST-350の付属品はシンプルに本体、タイベック製スタッフバッグ、取扱説明書 になります。

箱を持った瞬間に分かったのですが、かなり軽いです。


気になる重量は135gとなかなかの軽さです。トライトレイルというサブネームがあるので、登山向けの軽量モデルになります。

軽量さを意識しているからか、わざわざ部品の材質が書かれていますね。ゴトクのチタンの文字が目を引きます。この部品をステンレスからチタンに変更すると4割くらい軽くできます。

重量

重さを実測してみます。

ST-350 トライトレイル 132g

ST-330 FUSION 262g

ST-310 レギュレータストーブ 360g(公称値)

ST-310は定番のロングセラーモデルですが改めて重さを確認したところ、トライトレイルの3倍弱あります。FUSIONですら持ち比べてみると明らかに重いです。

軽いから良いと言うわけではないですが、人力で行動する登山やバイクキャンプなどは100gでも軽い方がメリットになります。さすがの「渾身のミニマル設計」ですね。

CB缶対応での比較ですが、OD缶モデルのロングセラー SOD-320 アミカスが81gなので、トライトレイルはかなり肉薄してきてると言えそうですが、土台部分をOD缶本体で兼ねているモデルとは同等までいくのは難しいでしょうね。

五徳サイズと安定性

デメリットというか、触っていて気になった点がゴトクの安定性です。SOTOのバーナーはガソリンタイプのストームブレーカーとマルチ缶対応のFUSIONを持っていますので、それらと比較してみます。

ST-350 トライトレイル 3本脚
ST-330 FUSION 3本脚
SOD-372 ストームブレーカー 4本脚


火口のサイズによって、五徳サイズが変ってきます。
トライトレイルは火口径が46mm
ストームブレーカーは60mm
となっており五徳の脚のカバーする範囲が変わります。これは火力とか加熱範囲(小さな鍋、大きな鍋)などバーナーの基本的な設計思想による違いです。


トライトレイルは火口が小さいので400mlくらいのマグカップがギリギリ載せられます。
カップラーメン1杯分の湯沸かしはできそうです。こぼしたり、沸騰で吹きこぼれたりするのでもう少し大きいほうが安心ですが、荷物を小さくしてマグカップで全てやりたいという気持ちも分かります。

ストームブレーカーだと五徳の距離が広すぎてマグカップが脱落します。こんな使い方はしないですが、一応比較ということで。


気になったのがこの部分。
脚の支点がストームブレーカーとその他で大きく異なっています。
ストームブレーカーは真鍮製のスリーブにシャフトを差し込む構造になっており、スリーブとシャフトの隙間が小さいためかガタツキが非常に小さくなっています。あと4本脚なのでその安定感もあります。

トライトレイル(ほかのバーナーも同じ)はアルミのボディに穴が空いており、そこにシャフトを通しているだけなので、加工精度の関係かグラつく感じがあります。

実用上は問題ないと思いますが、軽さを求めない使い方であればストームブレーカーの安定性が高いほうが良いです。このへんは好みで選べばよいし、バーナー複数種類持っている人でなければ気づかない箇所ですね。

↓トライトレイルは脚の形が工夫されており、軽量化に貢献していますが、ちょっと安定感は頼りない感じです。

点火、火力調整つまみ、遮熱板

ロングセラーモデルのレギュレーターストーブは後付の部品が純正品・社外品問わず発売されており、一大市場感がありましたが、トライトレイルはそれらの後付けされていたパーツ類も最初からついています。

火力調整つまみと点火レバーはコンパクト・軽量にまとめられていていい感じですね。


遮熱板も最初からついています。コンパクト

まとめ

久しぶりにバーナーを買ってみました。
軽量設計で持ってみても明らかに軽く、渾身のミニマル設計を体感できましたが、安定感に欠けており私の使い方には合わないので放出予定です。
非常に良い製品ですので、必要とされる方に使っていただければと思います。

なんだかんだでストームブレーカーが好きで、これからもストームブレーカー使っていくことになりそうです。

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