ダウンハガー800 #0 を購入して、ダウンの寝袋って洗濯が大変そうなので汚さないようにと思ってインナーシーツなるものを買ってみた。
商品情報と仕様
モンベルだけでも何種類かインナーシーツのラインナップがあるので事前にモンベルのオンラインショップで情報収集した。
今回は冬用寝袋の汚れ防止を目的としているので、インナーシーツをチョイス。インナーシーツも綿入り・綿なし、生地の違いなどでいろいろあるようだ。
組み合わせる寝袋は「ダウンハガー800 #0」なので、寝袋の保温性は申し分ない。綿が入っていない軽量なシーツタイプで十分そうだ。シーツの種類は他に綿入り(ダウン・化繊)が選べるが、綿の分かさばるし洗濯が大変そうなのでシンプルな生地だけのタイプが扱いやすそう。
そうなると選択肢は生地が異なる以下の3つになる。
- キャンプシーツ 価格¥1,900 +税
- ウォームアップシーツ 価格¥4,000 +税
- シルクシーツ 価格¥12,800 +税
一番安いキャンプシーツの生地は通気性のあるポリエステルらしいが汗を吸わなそうなので却下。シャカシャカした袋の中で寝る感じだろうか?
一番高いシルクのシーツは吸湿性があり肌触りが最高なのは容易に想像できるが、値段が高すぎるので却下。これ買うなら夏用にダウンハガー#5を買いたい。
消去法で真ん中なのウォームアップシーツしか選択肢に残らなくなる。特に迷うこと無くウォームアップシーツを買うことにした。2019年の年明け早々にモンベルのショップで購入した。
ウォームアップシーツ 商品説明
超軽量で優れた保温性を発揮するトリコット起毛生地のシーツ。伸縮性があるのでストレッチシステムを採用したスリーピングバッグに対応し、保温効率を高めます。スタッフバッグつき。
引用元:http://www.montbell.jp
あとで写真が出てくるが、生地に起毛がありスケスケの薄い素材でありながらなかなか温かい。
ウォームアップシーツ 仕様
【素材】クリマプラス®メッシュ
【重量】230g
【カラー】ディープサファイア(DPSA)
【サイズ】最大長184×最大幅77cm
【収納サイズ】φ9×15.5cm引用元:http://www.montbell.jp
外観・詳細
買ってきて開封してみるとペラペラで頼りなく感じる。こんなので問題ないの?と思ってしまうが全く問題なった! 実は意外と快適に使えるすごいアイテムだった。
ベッドの上で広げた状態。ペラペラの袋みたいな状態でこの中に潜り込んで使用する。
素材はモンベルのフリースなどでお馴染みのクリマプラス。フリース生地の機能としては速乾、通気、ストレッチ性がある。シルクには劣るが肌触りも良く、化繊なので汚れても気軽に洗えるのが嬉しい。
生地はメッシュになっていて手が透ける。購入時はこの薄さで温かいのか不安になるが全く問題なかった。
ドローコードで口元を絞れるがこの機能は使わないかも。寝袋側のネックバッフルで首周りの調節をしてるので、僕の場合はインナーシーツ側での調整機構は不要。寝袋側のドローコードと間違えることがあるのでそのうち外す予定。
収納
収納は適当に畳んである程度小さくなったらクルクル丸めて詰め込むだけ。
スタッフバッグへ詰め込む際も適度なサイズ感で無理やり詰め込む必要はない。コレに限らずだが、スタッフバッグと製品のサイズが合っていなくてかなり無理しないと入らない場合がある。ほんと袋が避けるんじゃないかと思う時があり勘弁してほしい。。。
かなりコンパクトになる。このサイズだと荷物の中に忍ばせておいて、現地で寒かったら追加するのも簡単。
想像以上に良かった!
実際に使ってみると想像以上に良かった!買ってきて広げた瞬間はペラペラで「頼りないなぁ…」と思ったけど、使ってみると期待以上の働きをしてくれる。
寝袋が快適で家のベッドで使っている
実は2018年末、ダウンハガー買ってから自宅のベッドでも寝袋で寝るようになった。羽毛布団より圧倒的に寝袋のほうが温まりが早く、隙間がないため寝返りをうっても隙間ができず暖かさが朝まで続くのである。
布団で寝ていたときは首元の隙間や寝相が悪くて背中が布団からはみ出していると朝方になって寒くて起きてしまうことが多々あったが、寝袋で寝るようになってからは明らかに睡眠の質が改善されている。
自宅で寝袋については、別の機会に詳しく書きたいと思う。今シーズンはこのまま寝袋で寝る予定。高価な寝袋なのでシーツも準備して汚れ対策もバッチリとなっている。
使い方
家でインナーシーツを使ってみて、スムーズに潜り込む方法をいろいろ試してみた。最近は↓この方法で潜り込むことが多い。
- 寝袋とインナーシーツをベッドに並べる。寝袋のファスナーは8〜9割ほど開いておく
- インナーシーツのみにお腹〜胸のあたりまで潜る
- 人魚みたいな状態で寝袋に潜り込む
- 寝袋のファスナーを腕が動かせる程度まで締める
- 寝袋の中でインナーシーツが肩or首のあたりに来るように調節する
- 寝袋のフードに頭を突っ込む
- (寝袋の汚れ防止のためにフードの中に枕カバー代わりのタオルを仕込んでいる)
- 寝袋のファスナーを全閉にする
- 就寝!
長くなったがこんな感で使っている。もう半月以上こんなことをしているのでさすがに慣れてきた。
寝袋に潜ったときのヒンヤリ感が全く無い
このシーツの良いところとして、寝袋に入った瞬間の生地の冷たい感じが全く無いことが挙げられる。
ウォームアップシーツは起毛生地で潜ったときのヒンヤリ感は皆無。このシーツを買ってから、「潜り込んだときのヒンヤリ感がないとこんなに違うんだ!」ということを体感した。
ダウン自体は即暖性があるので薄着で寝袋に入ればすぐに暖かくなるが、寝袋の生地が冷えた状態で薄着で潜り込むと最初だけ生地の冷たさを感じることがある。
寝袋の中の隙間が埋まって温まるのが早い
身長166cmの僕だと実は女性用の寝袋のほうがサイズ的にはちょうど良さそうだ。レギュラーサイズだと寝袋の中の空間が結構空いていてその空間が温まるまでに時間がかかってしまうのである。
シーツを買ってからは、わずかではあるがシーツの体積分が寝袋の中を満たしてくれるので上で書いたヒンヤリ感軽減と合わせて寝袋全体が暖まるスピードが早くなったように感じる。
ウォームアップシーツ総評
ウォームアップシーツは正直買ってよかったと思う。4000円という絶妙な値段設定で、たぶん5000円を超えていたら買わなかっただろう。もっと安いと嬉しいが、機能と価格のバランスとしては妥当だと思う。
まだ半月しか使っていないが薄い生地の割には作りがしっかりしてて簡単に破けることは無さそうだ。とりあえず冬が終わるまでの数ヶ月使ってみて耐久性の確認をしたい。
他社のサーマルインナー
モンベルの寝袋なのでモンベルのインナーシーツしか眼中になかったが、有名所の寝袋メーカーからも実は同じ様な商品が発売されている。しかも2000~3000円台前半とモンベルより安い、と買ってから気づいた。
コロナウイルスとシーツ
モンベルでも山小屋登山用のシーツを開発・販売されているようだ。キャンプシーツやレクタングラーシーツは2020年の10月現在ではオンラインストアの在庫がすべてなくなっている。
ウォームアップシーツは保温を主目的としているため頭部をカバーする生地は付いていない。顔や首周りを覆いたいのであれば上記のキャンプシーツやレクタングラーシーツが最適だろう。
厄介な時代になってきたが、モンベルはそのような事情も考慮して低価格でしっかりした商品を作ってくれるのがありがたい。ソーシャルディスタンスとか新様式とかいろいろ言われているが、工夫しながら皆が前向きに楽しめるようになると良いですね。イライラを撒き散らしている人を見ると気が滅入ります。。。
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