2018年の末から自宅でも寝袋で寝る生活を続けている。今ではモンベルのダウンハガー800の#0と#3を気温によって使い分けている。
今回は半年くらい使ったダウンハガー#0の洗濯の様子をまとめてみる。
ネットで調べてもキュレーション記事ばっかりがヒットして、自分で洗濯した過程を記事にしている人は意外と少ない印象。特に洗濯機を使ってガシガシ洗っている例は少なくほとんどの方が手洗いのようだ。今回は洗いから乾燥まで洗濯機・乾燥機にお任せしてみたいと思う
寝袋の洗い方を調べる
まずはモンベルのサイトで寝袋(スリーピングバッグ)の洗い方を読んで勉強する。詳しくはモンベルのHPを参照してほしい。HPには洗濯機に関する記述はなかったが、洗剤(モンベル ODダウンクリーナー)のパッケージに洗濯機使用時の注記がある。
ザックリまとめるとこんな感じ↓
- ダウン寝袋の洗い方(洗濯機編)
- ダウン用洗剤を使う
- 汚れ、傷などの破損がないか確認する(穴開きは洗濯中にダウンが抜ける原因になる)
- 洗濯機はドラム式を使う(縦型は浮いてしまいあらえないらしい)
- 洗濯機に入れる前に空気抜きを行う(←重要、後述します)
- 乾燥機で乾かす
洗う
洗濯ネットを買うか迷ったが今回はそのまま洗濯機に寝袋を投入してみた。洗濯機は日立のドラム式で10kgまで洗えるタイプを使用する。
事前確認
ドキドキの寝袋洗濯。洗う前の事前確認として以下を実施した。一番気になるのは寝袋が破けてダウンまみれにならないか。。。
- ジッパーとベルクロを閉じる
- しっかり閉じないとジッパーで生地を傷めそう・・・
- 穴、ホツレが無いか確認する
- 破損があるとそこからダウンが漏れるかも・・・
- ネックバッフルの絞りを一番ゆるくする
- ネックバッフルを絞りすぎるとダウン偏りの原因になる
以前から気になっていたネックバッフル部分のホツレを補修した。洗濯中に負荷がかかって大惨事になる前に予防として補修をしておく。
洗濯機に寝袋投入
適当に洗濯機につっこむ。この時点ではドラムいっぱいに寝袋が広がってパンパンになっている。注水されればかさが少なくなっていい感じに洗えると思っていたが、その予想は外れることに。
洗剤投入
モンベルのODダウンクリーナーを投入する。寝袋は75ml使用するらしく、ボトルの1/3くらいを適当に入れてみた。
洗濯開始
洗い方は毛布モードをチョイス。このモードは注水しながら大量の水ですすぐので厚手の毛布などに染み込んだ洗剤をしっかりすすぐことができる。手洗いだとすすぎの工程がけっこう大変そうなので、そのへんは洗濯機におまかせして楽をしたいところ。
洗えていない???
洗いが始まると注水され寝袋のかさが少なくなるのが分かる。
しばらく見ていると抜けきらない空気が浮袋となってしまい全然洗えていない部分があることみつけてしまった。『え〜、ダメじゃん』と思いながら洗濯機を一度止めて確認する。
生地の性質なのか表面が水に濡れると中の空気が抜けにくく浮袋になってしまっている。ドラム洗濯機のたたき洗いで勝手に空気が抜けるかと思ったが誤算であった。
空気抜き
このままでは洗いムラがができてしまうので手で押して空気を抜くことに。
ギュウギュウ押してかなり空気を抜いた。まだ膨らんでいる部分は空気が溜まっている。これがなくなるまでひたすら空気抜きの作業を繰り返す。
洗濯機でダウンの寝袋を洗う場合は、事前にお風呂か洗面台で寝袋を濡らして空気を抜いておくとスムーズに洗うことができる。というか必須の事前作業なので洗濯機で洗う方は絶対にやっておこう。
ネットでは空気抜きに関するコメントが無かったので自分でやってみて初めて気づいたことである。何事も経験から学ぶことって大きいよね。
脱水
空気抜き後はドラム内で撹拌されてしっかり洗えていた。そのまま脱水まで完了させる。
水を含んで遠心力でぺしゃんこになったダウン達。フカフカの面影はなく濡れ煎餅のような硬さ。。。
乾燥
事前に調査した感じではダウンの寝袋はコインランドリーでの乾燥が必須のようだ。今回は家の洗濯乾燥機でどこまでできるかを確認したかったので途中まで家で乾かしてみた。
家の乾燥機で乾かす
十分に脱水されたのを確認し、乾燥モード『標準+弱め』で乾燥機をセットする。
ちょっと回しただけで潰れていた寝袋がほぐれてくる。日立の時速300kmの風アイロンは伊達じゃない。↓の状態ではまだかなり湿っている
そのまま乾燥を続けるとかなりふっくらに↓
この時点でもまだまだ湿っている
家庭用乾燥機の限界に近づいてきた。ドラムいっぱいにダウンが膨らんでいる。↓
乾いている部分はふかふかなのだが風の当たらないところはダウンが塊になっていてこのまま続けても難しそうだ。乾燥機は撹拌して空気と混ぜて効果を発揮するためこれ以上は効率が悪いと判断して中断する。
コインランドリーで乾燥させる
仕上げはコインランドリーの大型乾燥機に任せることにした。
20キロのドラムで7分100円。おそらく布団とかを乾燥させるサイズで小柄な人なら2人くらい入れるんじゃないかって大きさの乾燥機。
標準・高温・低温・デリケートなどいろいろコースが選べた。高温でパリッと終わらせるか迷ったがダメージを気にして標準コースで3回乾燥させた。
300円分でほぼ乾燥はOK。寝袋の内側にジッパーを隠すダウンチューブがついていてそのチューブの中のダウンが玉になって固まっていた。もともと空気を含みづらい場所なので寝袋を裏返しながら乾燥すればしっかり乾いたかも。この部分は家でも乾きそうなのでとりあえず完了。
家で陰干し
乾燥機に掛けるたことで明らかにロフトが回復してフッカフカになった。今まででも十分フカフカだったがここまでフカフカになると冬場は暑くて寝れないんじゃないかと不安になるレベル。
ダウンチューブの未乾燥部分と全体から湿気を抜くために一週間ほど屋内で陰干しをした。
抜け毛
思っていたより抜け毛は少なめ。縫い目の部分から細かいロフトがはみ出していた。これらは粘着テープかコロコロで簡単に取ることができる。
保管
秋か冬までは出番が無いのでストリージバックに収納して仕舞っておく。サンドバッグのように巨大だが見かけによらず軽い。
まとめ
ダウン寝袋(ダウンハガー800 #0)は洗濯機で問題なく洗えました!
洗いたいけど手洗いが面倒で放置してましたが思い切ってやってみたら意外と簡単でした(ほぼ機械がやってくれたので当たり前ですが)
抜け毛はそれなりにあったものの生地へのダメージはほとんど感じなかったので、以外と洗濯機で洗うのはありかも。洗濯のダメージより皮脂汚れの蓄積による生地へのダメージのほうが気になるので1シーズンごとに洗濯してあげるのが長持ちの秘訣だろうか?
使い込んで生地が薄くなった寝袋は破ける心配があるので、洗濯ネットに入れるなり当て布して補強するなり工夫が必要。
自宅でも普通に使っているので何年使えるかこれから耐久性を確認していこうと思います。
自分でほつれを直したり洗濯したりしてメンテナンスしながら道具を使い込んでいくと愛着が湧いてくる。これからも大切に長く使っていきます。
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