前回の記事でハブ故障疑惑がありました。
注文していた工具が届いたので分解して確認を行います。
Spec
バイクの仕様を抜粋
- MODEL:JAMIS KOMODO A2
Wheels:WTB STX i35 TCS tubeless 27.5″ rims - Hub: Formula 15x110mm front & 12x148mm rear sealed bearing 6-bolt disc hubs
- Cassette:Shimano HG500, 10-speed, 11-42T
フォーミュラのハブが怪しいようです。
MTB関連の情報はほとんどネットになく、ロードバイクの類似部品の情報からトラブルの内容を予測していきます。
PWT フリーホイールリムーバー/フリーホイールチューナー
リアのスプロケットを外すのに特殊工具が必要らしくAmazonで調達しました。
台湾のPWTというメーカーの工具は品質が良く、好んで使っています。
今回もPWT製のスプロケットの空転防止とスプラインを回す工具を購入しました。
工具とスプロケット側のロックナットのスプライン(凹凸)部分が噛み合います。
このスプライン工具だけを使ってもスプロケットが空転してしまうので、フリーホイールチューナーというチェーンの付いた工具を使ってスプロケットを固定します。
↓こんな感じ
これでスプライン工具に力をかけるとロックナットが思っていたより簡単に緩みました。自転車なので締め付けトルクはこんなものなのかな?
ロックナットは非常に薄い部品なのですが、ネジ・スプライン・緩みどめの歯と色々な機能を兼ねています。
加工精度も良くさすがシマノ?それともこれは当たり前なのかな?
ロックナットが外れるとスプロケットを簡単に外せます。
↓のこいつが今回問題になっているフリーホイールというパーツです。
この中にラチェット機構が入っていて、
・ペダルを漕いでいるときは力の伝達
・漕いでいないときは空転(ペダル漕がないときに、ジーという音がするのはこいつが空転している音です)
となっています。
今回のトラブルはラチェット機構の調子が悪いらしく空転がめちゃくちゃ重くなっている状態です。
ハブコーンレンチ
ここまでバラして工具が足りないことに気が付き、自転車を購入したショップへ工具を買いに行ってきました。
車とかオートバイ用の工具なら一式あるのですが、別の機械(自転車)をいじるとなると足りない専用工具が出てきますね。
今回購入したハブコーンレンはハブを左右から固定しているロックナットの取り外しに使いました。手持ちのモンキーとかスパナだと口の部分の幅が広く入らないため、鉄板を打ち抜いた板状の工具が必要になるのです。
17mmが2本必要だったのですが、ショップの在庫は17mm1本だけでした。仕方がないので近くのストレートに買いに行ってみると、お店がない?!! 潰れたのか移転して跡形も無くなっていました。。。
さらに仕方がないのでちょっと遠いアストロプロダクツへ。こちらのハブコーンレンチの在庫は1セットのみでした。あまり使われない工具なのかな?
私個人としてはストレートが好きなのですが、止む無くアストロ製で我慢です。
ちなみにアストロは4本セットで2000円弱、ショップで買ったUNIOR製は1本1300円ほどです。
UNIORの方が高いですが質感が良く、さすが高級工具といったところ。値段に比例して満足感も高めです。
ちなみにですが、ストレートだと5本で1500円ほどです。店がなくなってなければ絶対これ買いました。
専用工具だと一撃で緩みます。
ディスクローター側からしか工具がかからないのでこちらからナットを外します。
ロックナットを外して
シャフトが抜けました。
ロックナット2個の間にはシムが1枚入っていました。
このシャフトの中に12mmのスルーアクスルのシャフトが通ります。
鉄製のパイプでかなり剛性が高そうな部品です。
シャフトが抜けると、フリーホイール側の中身が確認できるようになります。
リップシールのリップ部を傷付けないようにマイナスドライバーで外します。
ベアリングが見えてくるのでこれも外す必要ありか?
XERO製の型式15267 LUがはまっている。15267で検索すると自転車用のベアリングしか見つからない。
一般的な規格のベアリングではなく自転車専用品なのだろうか?
とりあえずバラさないと進めないのでベアリングプーラーで引っこ抜きます。
オートバイ用に購入した工具だけど、まさかこんなところで活躍するとは思いもしなかったですね
早速ハブコーンレンチを活用しつつ抜きます。
あっさり抜けました。さすが専用工具。
ちなみにプーラーもストレートで購入したものです。長く使っていますが、一生持ちそうな感じです。高いけどオススメ。
ここまでは手持ちの工具で分解できたのですが、フリーホイールの奥の多角の穴にハマる工具がなく断念しました。
ネットで調べると12mmとか11mmとかその中間のインチサイズで緩んだとか色々情報がありますが、明らかに12mm以上の大きさがあります。(スルーアクスルの径が12mmなので当たり前ですが。。。)
この次の日に再度ショップに持ち込んで見てもらったところ、対角14mmの六角レンチでフリーホイールの固定ネジは緩めることができました。
色々工具は持っているつもりでしたが、14mmの六角は今まで使い所がなかったので持っていなかったようです。
その流れでメーカー保証で直せるか確認するとOKとのこと。
ホイールだけ預けて待ちの状態です。
やはりフリーホイールの不具合が原因のようです。そんなに高い部品ではないのですが特殊な形状ですぐに互換がのあるものが入手できるかは分からないようです。メーカー在庫があると良いのですが。。。
これで保証してもらえなかったら、シマノのハブを手組してみようかと画策中です。
自転車乗っているより弄り回している時間が長くなりそうです。それはそれで楽しいので良いんですがねー。
[つづく:マウンテンバイクのリアハブ故障3]
コメント