今までしっかりとしたペグハンマーを持っていなかったので、大きめの薪やその辺に落ちている石でペグ打ちをしていた。複数人でキャンプに行くときは大抵誰かがハンマーを持ってきているのでそれを借りる。
砂利や小石が多い地面だと非力なハンマーではペグが刺さらず苦労することがよくある。プラスチックやアルミのペグでそのような地面に立ち向かうのは論外であるが、ソリステ、エリステなどの鍛造ペグであれば使うハンマー次第では硬い地面をものともせずに突き刺さる。ペグが地面(地面の中の石)より強ければ、力業でなんとかなってしまう場合が多い。
今回購入したハンマーが想像以上に良かったので紹介したい。
ハンマー選定
Amazonでハンマーを探していると値段も手頃でサイズ・重量もバッチリなやつが見つかった。
その名も
「大五郎 両口ハンマー 2ポンド」※以下、大五郎ハンマーと呼ぶ
いかにもな名前と価格に惹かれて購入した。
大五郎ハンマーの重量は2ポンド(0.9kg)でバイクや登山でのキャンプに持っていくには重すぎるが、車の運搬なら苦にならない重さである、それでもちょっと重いが…。
▼CB缶、エリステ28cmと比較。サイズは大きめ。
どのくらいの質量があると苦労せずにペグ打ちができるのか?
役に立たなかったハンマー達
当たり前ではあるが、100円ショップで買った柄がパイプのハンマーは強く叩いところ柄が折れてしまった。硬い地面では役に立たなかったので購入する場合は注意。
一般的なペグハンマーの重量は?
次に、市販のペグハンマーの重量と価格を比較。一般的なものは500~600gが多い。アウトドアメーカー的にはこのサイズ、重量がバランスが良いと判断して発売しているのだろう。逆にこの重量を下回るハンマーは使いにくいのかもしれない。
メーカー | 重量 | 価格 | ペグ抜き | 頭材質 |
---|---|---|---|---|
大五郎ハンマー | 900g | 850円 | なし | 鉄 |
コールマン | 560g | 1,500円 | あり | 鉄 |
エリッゼ | 550g | 5,000円~ | あり | 黄銅、SUS |
スノーピーク | 650g | 4,000円~ | あり | 鉄 |
ogawa | 550g | 2,300円~ | あり | 鉄 |
キャプテンスタッグ | 140g | 590円 | なし | プラ |
※価格・スペックはAmazonから、変動するため切りの良い価格を掲載
大五郎ハンマーの重量と価格が一際目立つ。安くて重い。コスパは良さそうだ。
ほかのメーカーはペグ抜きの引っ掛けるところがあったり、ヘッドを真鍮で選べたりとこだわり要素が強い。デザインもオシャレである。
プラスチックのハンマーのスペックも参考に載せたが、使ったことのある方なら既にご承知のように硬い地面では全く役に立たない。特に初めてキャンプする方は注意が必要。ペグが刺さらなくて全くテントが建てられない、なんてこともありえる。
結局、どのサイズが良いのか?
上記の一般的なペグハンマーの重量を考慮すると、0.5~1kgのハンマーが使い勝手が良いと思われる。重ければ重いほど硬い地面に強くなるが、持ち運びが大変になる。価格、重量、自分の好みを加味して選ぶのがいいだろう。
僕は機能と値段で大五郎ハンマーを選んだ。
※amazonで「大五郎ハンマー」を検索するとたくさんのバリエーションが出てくるので注意。2ポンドの上のサイズ4ポンドも1000円ほどで買えるが、2kg近い重量になるので間違って購入すると悲惨。
ハンマーのオススメポイント
このハンマーの素晴らしいところはその値段でもある。つくりも悪くなく、重量、価格、使い勝手が良くコストパフォーマンスに優れている。スノーピークやエリッゼの機能的でおしゃれなペグハンマーも悪くないが、質実剛健、コスパ重視のなら大五郎ハンマー(2ポンド)がオススメ。
デメリット
僕の使い方ではあまりデメリットを感じていないが、あえてデメリットを挙げるとこんな感じ。
重い・でかい
重量1キロはそこそこ重いが車キャンプであれば気にならない重さ。バイクキャンプには絶対持っていかない重さ。
ヘッドの大きさもそこそこある。単純に有名メーカーのペグハンマーと比べると倍くらいのサイズはある。
ペグ抜きがない
大五郎ハンマーはキャンプ用ではないためペグ抜きがない、僕の使っている鍛造ペグはエリステ(28cm)で、エリステは使っていないペグ1本あればペグ抜きとして代用できる。この機能がペグ自体にあるため、ハンマー側のペグ抜きは不要と判断。
▼エリステのペグの抜き方
穴にもう1本のペグを通し、グリグリすると抜ける。ハンマーのペグ抜きは不要。
ペグの頭が潰れる
硬い大五郎でコンコンするとペグの頭が潰れる事がある。高級ペグハンマーではヘッド部分だけ柔らかい黄銅などのアタッチメント交換することができ、ペグを傷めずにヘッド側が変形する捨て身のオプションも存在する。なにを気にするか個人によるので、ここの選択も好みに合わせてとなるだろう。
最後に
高級ペグハンマーを否定する気は全くない。趣味のアイテムなので各々が好きな物を好きなように使えば良いと思う。質実剛健でコスパ重視の方にはぜひ大五郎ハンマー(2ポンド)をオススメしたい。(それと鍛造ペグも持っていると便利ですよ!)
コメント