SOTO ストームブレイカーの使い方・操作方法 SOD-372

ストームブレイカーのプリヒート 道具

先週、ついに発売したストームブレイカー(sod-372)が届き点火確認をしたみた

ガソリンの残量が無かったためガスのみでの点火チェックとなり不完全燃焼な感じ・・・

今週はガソリンを買ってきたのでガソリンでの点火確認を行ってみた

ストームブレイカーの使い方

基本的にはMUKAと同じ、他のメーカーのガソリンコンロと比べるとプリヒート作業が不要で操作は慣れてしまえば簡単

ただガスコンロと比べると操作が多いのでちょっと面倒ではある

操作については説明書に細かく書かれているので、初めて使う場合や使い方に自信がない場合はよく読んで理解してから使用して欲しい

ガソリンを使用するため、火気のあるところ・喫煙しながらの給油作業は厳禁

給油

まずはSOTO専用の「広口フューエルボトル」に燃料を補給する必要がある

ここで注意してほしいのが、ガソリンスタンドでガソリンを買う時に広口フューエルボトルに直接給油することはできない

ではどうするかというと、ガソリン携行缶でガソリンを購入して使う時に専用ボトルに移す

数L入る大きな携行缶も売っているがキャンプ用途であれば1L以下のもので十分

▼左:ガソリン携行缶 右:SOTO広口フューエルボトル

▼携行缶

ガソリンスタンドで給油をお願いする時は消防法適合品か確認される

※セルフスタンドで自分で給油することは違法、地域によっては店員さんの給油も断られる場合もある

▼給油

ガソリンはボトルに書かれている「MAX FILL LEVEL」以下にしなければならない

燃料を入れすぎると加圧するための空気室の体積が少なくなりスタートに失敗する可能性がある

携行缶の使い方はこちらから

ポンピング

  1. ボトルにポンプを取り付けるポンプのOリングとボトルの間にゴミなどを挟まないように注意。異物を挟むとそこからガソリンが漏れることがあるため※この時、ポンピングが完了するまではコンロの燃料ホースは繋げない
    ポンピング動作中にボトルが動くためホースの根元部分に負荷が掛かり壊れやすくなってしまう、ポンピングの動作もボトル単体の方が簡単に行える▼スマートポンプを取り付ける
  2. ダイヤルを回し「Stop」のカチッと音のするところまで回す、次にダイヤルを押してロックするこの状態でポンピングを行う。700mlボトル満タン時(480ml給油時)でポンピング目安は70回▼ダイヤルをStopの状態でポンピング
  3. 圧力インジケータの赤いラインが見えるまでポンピングを行う赤いラインが見えてきたらOK
    ※赤いラインが見えてから更にポンピングをすると過剰に加圧をすることになるので、インジケーターが出てきたらほどほどにしてやめよう。ボトルの内圧が上がりすぎると、スタート時に赤い大きな炎が立ち上がり危険▼圧力インジケーター

接続

加圧が完了したら燃料をホースを接続する

▼ポンプと燃料ホースの接続部分

矢印の方向にスライドリングをスライドさせながら燃料ホースを差し込む

スライドリングを動かさないとホースは差し込めないので注意、無理やり押し込むと破損する

ボトル設置

ボトルには設置向きがあるため注意

向きが決まっている理由は、ポンプの「空気吸入口」と「ガソリン吸入口」の2つの吸込口の向きがあるため

基本的には平らなところでダイヤルを真上、スタビライザーを真下に設置すればOK

傾斜のある部分では、ボトルが水平となるように設置すること

▼ボトルの設置向き

点火

  1. コントロールダイヤルが「Stop」の位置にあるのを確認しロックを解除
  2. ライターを用意してすぐに着火できるように準備
  3. ライターを着火させた状態でコントロールダイヤルを「Start」の位置切りえる
  4. 点火すると赤い大きな炎が立ち上るがこれは正常

ライターを先に着火させておく理由として、「Start」位置に切り替えた瞬間から加圧されていた空気と燃料がドンドン噴出して内圧が下がる

内圧が下がると燃料が送られなくなり火力低下の原因となる

着火に失敗して圧力インジケータが引っ込んでしまった場合は、落ち着いて最初からやり直そう

▼点火直後の赤い炎

火の安定

  1. 点火後、40秒くらいすると赤い炎→青い炎に変化する
  2. 青い炎になったのを確認しダイヤルを「Run」に切り替える
  3. 再度ポンピングを行い連続燃焼できるように適正圧力まで加圧をする

ジェネレーターが十分に温められると安定した青い炎に変化する

最初のジェネレーター加圧時にボトル内の圧力(空気)を大量に消費するため、燃焼持続には燃料を圧送するための再加圧(ポンピング)が必要になる

▼安定した青い炎(周囲が明るいので分かりにくいが火はついている)

※1 青い炎にならない原因として、「Start」位置での時間が短すぎるかジェネレーターユニットの目詰まり・破損が考えられる

対策として「Start」位置での時間が短い場合は長く加熱をしてみよう、ジェネレーターの詰まりはクリーニングか交換が必要になる

※2 ちなみにMUKAのジェネレーター加熱時間は10~15秒ほど

火力調整

火力は「Run」の範囲内で無段階に調整可能

火力調整では以下の注意が必要

  • ダイヤルを回してから火力が変化するまでに若干の時間のズレが有る
  • 弱火の状態では徐々にボトルの内圧が低下し火が消えてしまうことがある
  • 外気温、ボトルの内圧によりとろ火の位置が異なる

▼火力調整範囲

消火

  1. 調理器具をコンロから下ろす
  2. ダイヤルを「Air」に切り替える
  3. 燃料供給が遮断され、空気のみが燃料通路を通過する
  4. 一瞬炎が大きくなるが徐々に消化されていく、ボトルの内圧が下がってくると「プシュー」という音が小さくなる
  5. 消火を確認し、「Stop」の位置へ切り替える、ロックする

注意点

  • 「Stop」の位置以外でボトルを持ちは運ぶと燃料が漏れ出すため、「Stop」の位置で確実にロックされていることを確認する

燃料ホースとスマートポンプ取外し

  1. ダイヤルを「Air」に切り替え、ボトル内の残圧を抜く
    ※ポンプ取外し前に必ず圧力を抜くこと。ガソリンが吹き出し危険
  2. ダイヤルを「Stop」の位置に切り替える
  3. スライドリングをスライドさせ、燃料ホースを外す

■注意点

  • 「Stop」の位置以外でボトルを持ちは運ぶと燃料が漏れ出すため、「Stop」の位置で確実にロックされていることを確認する

燃焼音と火力、耐風性能

ありがちな内容ではあるが扇風機で擬似的に風を当てて耐風性能を確認してみた

SOTO ストームブレイカー vs MUKA 耐風性能比較
名前の通り耐風性能が向上しているストームブレイカー。MUKA比でどのくらい凄くなっているのか気になるところ。 究極の耐風性能が必要になるのは標高の高い山に登る"山屋の方々"だろう。僕みたいな車でキャンプするレベルの使い方だと風防になるものは...

まとめ

ポンピング動作や着火時の大きな炎などガスコンロ比べると難しそうに感じてしまうが、ガソリンコンロの魅力は厳冬期でも使用できることと燃料が非常に安く入手性が良いこと

ちょっと手間で複雑だけど慣れてしまえば最高の相棒になってくれるアイテム

この記事を書きながら説明書を精読していくと、プリヒートなしで使えるこのストームブレイカーやMUKAはどのような考えで設計されているのかを垣間見ることができとても面白い

ダイヤルの切り替えの仕組みなどは「なるほどね〜」と思いながら理解することができた

アウトドアアイテムは、シンプル×アイデアで楽しませてくれる商品は多いがこのガソリンストーブはでギミック×アイデアなちょっと変わったアイテム

シンプル低価格の輸入製品が氾濫している中で、緻密で丁寧な作りにこだわったSOTOの製品は安いものには無い価値を提示してくれている

コメント

  1. ケンジ より:

    ストームブレイカー、動画投稿サイトに挙げられているものは使用が不適切なものが多く感じます。
    やたら赤火の状態でRUNに切り替える、RUNに移行後のポンピングを省く等…
    その上で他のガソリンバーナーとの機能比較が為されているので、モヤモヤします。

    • tomo より:

      コメントありがとうごさまいます。

      私もどちらかというと早めに切り替えてしまいがちです。。。40秒待ってとありますが体感だともう少し短くても安定しますね。

      私は説明書を熟読して構造や機構を考えたりするのが好きなので、仕組みをしっかりと理解しながら使うようにしています。

      なぜプリヒート不要でスタートモードが存在するのかを理解して使っている方は少ないように感じます。ストームブレーカー、MUKAは革新的な構造で特許出願されているストーブですが、そこまで突っ込んだ解説をした動画は見たことがないですね。ポンプのネタとかけっこう面白いのですが。

タイトルとURLをコピーしました