SOTO ストームブレイカーメンテナス SOD-372

道具

春の日差しが心地よい今日このごろ、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
私は例年に比べて花粉症が重篤化しており滝のような鼻水がでるため家にこもって過ごしています。
家にいても暇なので、最近いじり倒しているストームブレイカーのメンテンスと分解して各部をチェックしてみました。

メンテナンス

説明書に書いてある内容に沿ってメンテンスをしてみました。

MUKAと比べるとメンテンス箇所が減って簡単になっていますが、慣れない方はメーカーに直接送ってメンテしてもらうのが良いでしょう。機械いじりが苦手な方や分解して戻す自信のない方は止めておいたほうが無難です。

気密シール、真鍮の部品、狭ピッチの脆そうなネジ山など、取扱注意部品が多数ありますので分解・メンテナンスは自己責任でお願いします。

メンテツール

基本的には付属のメンテツールでメンテナンス可能です。

  • マルチルーツA(9,13mmのスパナ)
  • マルチルーツB(8,11mmのスパナ)
  • 掃除針
  • シリコングリス

▼マルチルーツA/B

各部の増締め

マルチルーツA/Bを使って各部の増締めを行います。

説明書によると以下の症状の時に増締めを行う指示があります。

症状/長時間の使用や衝撃によってジェネレーターの接続部やエンドキャップから燃料の漏れを確認した。

「長く使っているとネジが緩むかもしれないので定期的に確認してね」ということです。

【注意点】

  • ナットの材質が柔らかいためしっかりと工具をかけること。舐めてナットを回せなくなることも。
  • 締めすぎ注意。材質が真鍮っぽいので強い力で締めすぎるとネジ山が破損する。
  • 精度のよい工具をお持ちの場合はそちらを使うことを推奨します。マルチルーツBの8mm側はネジ山に対しての隙間が大きくガタガタします。もし8mmのボックスやメガネレンチがあればそちらの使用をオススメ。真鍮部品なので良い工具で扱いましょう。
  • ネジ締めは時計回り、緩めるのは反時計周り

▼ホース側のナットを増締め


▼ノズル側のナット(11mm)を増締め

▼お尻側にあるエンドキャップを増締め

マルチルーツの精度がイマイチだが、携行を考えるとこのサイズが妥当かな。家でメンテナンスする時は良い工具を使いたい。くれぐれも締めすぎにはご注意を!

エンドキャップのカーボン除去

エンドキャップ(お尻側の部品)のカーボン除去を行う。

説明書では以下の症状の時に清掃の指示がある。

症状/長時間使用し火力低下する。

長い間使っているとカーボン溜まり、燃料の流れが悪くなり火力の低下につながる。

メンテンナスの目安は燃料により異なる。

ガス約20時間
レギュラーガソリン10L
ホワイトガソリン10L

▼今度は緩めるので増締めと逆の方向に回す


▼エンドキャップが外れた


▼エンドキャップの先端にはメッシュが付いている

まだまだ、使用頻度が少ないためキレイな状態

エンドキャップのメッシュと柱にカーボンが着いていたら清掃する。付属の掃除針か歯ブラシ、綿棒をなどを使う。汚れがひどい場合はアセトンやキャブレタークリーナーを使っても良さそう。

ノズルのカーボン除去

エンドキャップを取り外すとノズルの穴が見えてくる

ここからガスやガソリンを吹き出し火口に燃料を供給して燃焼させている。この部分が詰まると燃料が供給されなくなるためクリーニングはとても重要だ。

【注意点】

  • ノズルの材質は真鍮、掃除針の材質はステンレス(たぶん)なのでノズルのほうが柔らかい。掃除針を強く出し入れすると柔らかいノズルの方が負けてしまい穴の径が広がる可能性がある。掃除の際は、針が斜めから入らないように、丁寧に慎重に作業をしよう。

※自動車・バイクのキャブレーターなどでもガソリンを計量するジェットと呼ばれる部品が付いている。ジェットの径を変えることで供給するガソリンの量を変化させて調整をしている。ガソリンストーブでも穴の径が変わってしまうことで、燃調が変わり燃焼の具合に変化が出るた。狙って燃調を変えるのも良いが、安定して使いたいのであればノズルの詰まり・破損が無いように丁寧にメンテンスをすることが重要になる。

▼ノズルの穴(真ん中の小さい穴)


▼掃除針

汚れている場合は、掃除針やブラシなどでキレイにする。ノズル穴は慎重に作業すること。


▼掃除針をノズルに指した状態

分解のところで解説するが、ノズルを外すことも可能。

スマートポンプのパッキングリスアップ

ポンプ側はポンピングする時のピストンパッキンをグリスアップする必要がある。

次の症状の時はピストンパッキンのグリスを確認してみよう。

症状/ポンピングしても加圧されない

【作業時の注意点】

  • パッキンに異物が着いていないことを確認しよう。異物をはさみこむとその部分からエアーが漏れてしまい加圧できない場合がある。
  • グリスの塗り過ぎに注意。たくさん付ければ良い、というわけではないので適切な量を塗ろう。塗りすぎるとタンクの中に混入したり、流路に詰まる可能性もある。

▼ポンプとシリコングリス


▼シリンダーキャップを緩める


▼引っ張ると抜ける


▼グリス塗布

ピストンパッキン先端の2つの凸部分の間にグリスを塗る。量は写真の状態ぐらいで良い。

ここがカラカラに乾いていたらグリスを追加しよう。

逆の手順でパッキンをポンプに押し込み、シリンダーキャップをしっかりと締めて完了。

消耗品

消耗品は3種類、MUKAの時はジェネレーターからメンテキットからでたくさんあったがストームブレイカーは耐久性向上の省メンテ構造変更されている。

もし交換が必要な場合、以下の部品は消耗品があるため交換可能。

※(2018.3.25現在)amazonなどでは売っていないためメーカーまたは販売店へ問い合わせが必要

部品型式症状amazon
ホースユニットSOD-3721ホース破損販売なし
ジェネレータユニットSOD-3722パイプ変形販売なし
ノズルユニットSOD-3723ノズル変形販売なし

連絡先:新富士バーナー お客様係 ☎0120-75-5000

分解

長くなったので分解は別記事で紹介!

SOTO ストームブレイカー分解 SOD-372
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