グラベルキング 45c

自転車

冬はシクロクロス、春から秋はグラベルバイクとして使っているCrux。純正で履いていたスペシャライズドの「Pathfinder Pro 2BR(Tan Sidewall・700x38C)」から、パナレーサーの「グラベルキング SS 45C」に交換してみました。

結論から言うと、太い。太いけど快適。そして、ちょっとした事件もありました。順番に経過を書いていきます。

そもそもなぜ交換したのか

純正のPathfinder Proも38Cで決して細くはないんですが、もう少し太くして、未舗装路でのクッション性と快適さがほしくなったのがきっかけ。38Cから45Cへサイズアップです。あと今年の夏はシマノバイカーズのグラベルイベントにエントリーしており38c以上必須の条件があったので太めにしておきました。

そもそもCrux Expertのホイールはロバール Terra C(内幅25mm)で、フレームのタイヤクリアランスは最大700x47Cまで対応。45Cでもまだまだ余裕があります。せっかくの広いクリアランスを活かさない手はないなと。

で、選んだのが第2世代になったグラベルキングの45C。トレッドは全面ヤスリのような鮫肌パターンで、オンもオフもいけるやつです。SSという型式でノブ付きと迷いましたが、舗装路で移動してグラベルを走るパターンが多いため、舗装路も重視したモデルを選定しました。

まさかの色違い事件

ここで早速やらかしました。本当は前後ともブラックで揃えたかったのに、片方を間違えて緑(グリーン)で買ってしまったんです。

注文するときによく見ていなかった自分が悪いんですが、届いて開封して「あれ、片方緑じゃん…」と。完全に確認ミスでした。

とはいえ買ってしまったものは仕方ない。せっかくなのでフロントを緑にして、リアをブラックにする運用にしました。意外と悪くない…と自分に言い聞かせています。

コンパウンドの違いに気づく

色違いを眺めていて、もうひとつ気づいたことが。よく見ると、ブラックと緑ではコンパウンドの種類が違うみたいなんです。

箱の説明を読むと、通常のブラックは「ZSGコンパウンド」、カラー版(緑)は「ZSG Natural Compound」。Natural Color Editionは、伝統的なブラックZSGの性能を保ちつつ、耐久性・快適性・転がりの軽さのバランスを取った専用ブレンド…とのこと。同じグラベルキングでも、黒とカラーで中身が微妙に違うんですね。

重さを量ってみたら、緑のほうが重かった

コンパウンドが違うなら重量も違うのでは?と思い、キッチンスケールで両方量ってみました。

結果は、緑が595g、ブラックが552g。同じ45Cでも緑のほうが43gほど重いという結果に。誤差というには大きい差です。カラーコンパウンドのほうが重くなる傾向なんでしょうか。前後で43gの差なら走りにどう響くか…まあ、たぶん体感はできないとは思いますが。

タイヤクリアランスはどうか

気になるCruxのクリアランス。45Cという太さですが、装着してみると余裕があります。なにせCrux Expertは最大700x47Cまで対応するので、45Cはまだ上限手前。さすが「圧倒的なタイヤクリアランス」を謳うだけあります。最新のCRUX5では55Cまで対応するとか。マウンテンバイクタイヤも履けそうです。

泥が詰まるような本格的なグラベルでなければ、45Cでも問題なく運用できそうです。スペック上は47Cまで入るので、もう少し太くする選択肢も残されています。

空気圧は2.5barだと入れすぎだった

とりあえず最初は2.5barで入れてみたんですが、これは完全に入れすぎでした。45Cの太さに対して明らかに高すぎて、パンパンに張った感じ。タイヤ本来の太さによるクッション性が全然活きていません。チューブレスのシーラントのなじみ、漏れ確認も兼ねて気持ち高めにした。

軽量級+ワイドリム+45Cという組み合わせなら、フロント1.6bar・リア1.8bar前後がいいスタートラインになりそう。ここからライドごとに0.1barずつ調整して、自分のちょうどいいところを探っていきます。太いタイヤを低圧で転がしてこそ、グラベルキング45Cの本領が発揮されるはず。

実走インプレ:オンオフ合わせて100kmほど走ってみた

装着後、オンオフ合わせて100kmほど走ってみたので、現時点での感想を書いておきます。

舗装路:30km/h巡航はできる、ただし疲れる

舗装路では30km/hくらいの巡航は普通に可能。加速にはやはりモッサリ感はあるものの、一度スピードに乗ってしまえば巡航は維持できます。

とはいえ、当たり前だけどロードバイクのような滑るような疾走感はない。30km/hで巡航し続けると、それなりに疲れます。分かってはいたけどこれはデメリット。

でも、めちゃくちゃ楽しい

デメリットが多いように書きましたが、エアボリュームが増えたことによる快適さは爆上がり。路面からのノイズが激減して、ペダリングに集中できるんです。

ロードバイクは確かに速いんですが、タイヤが細いぶんだけ硬くなって、振動を身体で感じる。この振動って、「失速」と表現していいのか分からないけど、走りを遅くさせる要因になっている気がする。ライダーが消耗するという意味でも、振動そのものがエネルギーを奪っているという意味でも。

ノイズが減って、ペダリングに集中できる。これが乗っていてとても楽しい。モッサリ感はあるんだけど、なぜかペダル、クランクを回すこと自体が楽しく感じる。とても不思議な感覚で、30km/h以下でスピードを出し過ぎなければ最高に楽しい。言語化が難しいんですが、兎に角楽しい。この楽しさの正体は、引き続き乗りながら考察していきたい。

たしかヤン・ハイネの『Allroad Bike Revolution(オールロードバイク・レボリューション)』にも、似たようなことが書かれていてその内容に自分が影響を受けている気もする。太いタイヤのほうが空気のクッションでエネルギーロスが少なく、結果的に速く・楽しく走れる、というような話。実感としても、たしかにそうかもしれない。

オフロード:登りは快適、下りは…MTBがほしくなる

オフロード、特にガレガレの未舗装路。登りに関してはそもそもスピードが出ないので、乗り心地は気にならずに普通に登れます。45Cのエアボリュームでクッションも効くし、グリップも問題なし。

問題は下り。スピードが出るぶん、ガレ場での乗り心地は最悪。突き上げが容赦なくて、サス付きのマウンテンバイクに乗りたくなります。まあ、これはタイヤの問題というより、リジッドフォークのグラベルバイクで攻め込もうとしている自分が悪い気もしますが…。

とはいえ、グラベルバイクで踏み込めるオフロードの限界がはっきり分かったのは収穫。下り系のオフを本気で楽しむなら、やっぱりEpic EVOの出番ということで、棲み分けがクリアになりました。

まとめ

色違いはやらかしましたが、走り出してみるとこれはこれでアリどころか、むしろ「太いタイヤってこんなに楽しかったっけ」という発見のほうが大きかった一本でした。引き続き乗り込んで、楽しさの正体を考察していきます。

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