CYCPLUS T7の導入検討

現在はWAHOOのKICKR ROLLRでインドアトレーニングをしています。十分満足して使っているのですが、最近「スマートバイク」という選択肢が気になりだしました。きっかけはCYCPLUSのT7。価格破壊と言われているスマートバイクです。

まだ購入はしていませんが、調べていくうちにかなり気持ちが傾いてきたので、今回は購入前の下調べとして、調べたことやメーカーに直接問い合わせた内容をまとめておきます。
※今使っているKICKR ROLLRについては別記事に書いています。あわせてどうぞ。

そもそもCYCPLUS T7とは

CYCPLUSは電動空気入れなどで知られているブランドで、サイコンやセンサー類もラインナップしています。そのCYCPLUSが満を持して投入したスマートバイクがT7です。

何が衝撃かというと価格です。スマートバイクといえば50万円オーバーが当たり前の世界でしたが、T7は税込26万円台。最大パワー2,200W、勾配シミュレーションは20%まで対応と、スペック上は上位モデルにも引けを取りません。BluetoothとANT+の両対応で、Zwift・TrainerRoad・Rouvyといった主要アプリにもひと通り繋がります。

KICKR ROLLRからスマートバイクに気持ちが傾いた理由

今のROLLRに大きな不満はありません。それでもスマートバイクが気になったのは、準備の手軽さをもう一段上げたいからです。

ROLLRはリアホイールを外さなくていいぶん固定式トレーナーよりずっと楽なのですが、それでも「バイクをラックから下ろして載せる」という一手間は残ります。スマートバイクなら載せる実車そのものが不要。ただ跨いで踏み出すだけです。

もうひとつが実車の消耗です。インドアは汗をかくので、フレームやコンポーネントへの塩害が地味に気になります。チェーンの清掃や注油もインドア用にやることになる。スマートバイクなら、大事なTarmacやCruxを室内で消耗させずに済みます。

  • KICKR ROLLR:実車を載せる一手間が残る/タイヤや駆動系が消耗する/バイク置き場を兼用できる
  • CYCPLUS T7:跨ぐだけで即スタート/実車を消耗させない/ダイレクトドライブで安定&パワー計測も正確/ただしバイク置き場と設置スペースと別で必要

いちばんの動機は「家族で使い回せる」こと

そして今回いちばん大きな動機は、じつは自分以外の事情だったりします。妻が「運動不足だから有酸素運動をしたい」と言っていて、その受け皿をずっと探していました。

夏は猛暑で外に出るのも厳しく、屋外で運動というのは現実的ではありません。エアコンの効いた室内で、天候を気にせず有酸素運動ができるスマートバイクはまさに理想的でした。子どもにまだ手が掛かるので、思い立ったときにサッと跨いで、すきま時間で回せる気軽さもありがたいところです。

ここでKICKR ROLLRだと、ひとつネックがあります。ROLLRは私のバイクを載せて使うのですが、そのバイクは私の体格に合わせてフィッティングしてあります。妻が乗るとサイズが合わず、都度ポジションを調整する必要が出てくる。かといって、自分用に詰めたフィッティングは極力いじりたくありません。

その点スマートバイクのT7は、サドルの高さ・前後位置、ハンドルの高さ・前後位置、さらにクランク長まで調整でき、しかもその多くが工具不要。サドル高はレバーを倒して動かし、戻すだけというシンプルな方式です。サドル高だけでも565〜880mmと30cm以上の調整幅があるので、私と妻で乗り換えても数十秒で合わせられます。

つまり、私のトレーニング機材としてだけでなく、家族みんなの運動不足対策として一台置いておける。そう考えると、26万円台という価格にもグッと納得感が出てきました。むしろ「一家に一台」の発想で見れば、かなりコスパの良い買い物なんじゃないかと思っています。

購入前にひっかかったこと:サイコンで負荷制御できるのか

ここが今回いちばん確認したかった点です。私は屋外でWAHOOのELEMNT ROAM(v3)を使っていて、ROLLRのときもライド記録はサイコンに一元化しています。T7でも同じようにROAMを使いたいと考えていました。

記録するだけなら問題ないのは分かっていました。スマートバイクはパワー・ケイデンス・速度を放送するので、サイコン側はパワーメーターとして受け取って記録できます。問題は「サイコン本体から負荷(ERGや勾配)をコントロールできるか」。これにはトレーナー制御用のプロトコルへの対応が必要で、公式スペックを眺めているだけでは判断がつきませんでした。

CYCPLUSに直接問い合わせてみた

分からないものは聞くのが早い、ということでCYCPLUSのサポートに直接メールしてみました。聞いたのは「ELEMNT ROAMから直接ERGモードや勾配シミュレーションの負荷制御ができるか」「ANT+ FE-CとBluetooth FTMSに対応しているか」の2点です。

回答は明快でした。

T7スマートバイクはANT+ FE-CおよびBluetooth FTMSに対応しており、Wahoo ELEMNT ROAM v3からERGモードや勾配シミュレーションなどの負荷制御をご利用いただけます。

CYCPLUSカスタマーサポートより

FE-C / FTMSの両対応で、ROAMから負荷制御まで可能とのこと。これで最大の懸念は解消です。アプリを介さずサイコン一台で完結できるなら、運用がぐっとシンプルになります。

用語整理:「記録」と「制御」は別物

調べる過程でトレーナー周りの用語がごちゃっとしてきたので、自分の整理も兼ねてまとめておきます。ポイントは「記録」と「制御」がまったく別の話だということ。ここを分けて考えると一気にスッキリします。

記録(ブロードキャスト)と制御

記録は、トレーナー側が「今◯◯W」と一方的に放送し、サイコンが受け取って残すだけ。トレーナーをただのパワーメーターとして使うイメージです。これは昔から普通にできます。

制御は、サイコン側から「今から250Wかけて」とトレーナーへ指示を送り返す双方向のやりとり。これができて初めてERGモードや勾配連動が使えます。今回確認したかったのはこちらでした。

FE-CとFTMS

制御に使うプロトコルがこの2つです。中身は「トレーナーを外部から操作する仕組み」でほぼ同じ。通信路が違うだけ、と考えておけば十分です。

  • ANT+ FE-C:ANT+経由の制御。サイコン系はこちらが安定しやすい印象
  • Bluetooth FTMS:BLE経由の制御。アプリ系で主流

ERGモードと勾配シミュレーション

  • ERGモード:目標パワーを機械が固定。ケイデンスが落ちても自動で重くなり、指定Wを維持させられる。インターバル練向き
  • 勾配シミュレーション:コースの勾配に応じて重さが変わる。Zwiftの坂で重くなるアレ

ついでに、VO2maxインターバルのような構造化ワークアウトは.zwoや.mrcというファイルで管理します。これをサイコンやアプリに読ませると、ERGモードで目標Wが時間に沿って自動で切り替わっていく、という流れです。

まとめ:気持ちは購入に傾いている

ここまで調べて、いちばんの懸念だったサイコン連携(ROAMからの負荷制御)がクリアになりました。あとは設置スペースと価格との相談ですが、26万円台でこの内容なら十分ありだと思っています。

子供たちが寝静まった後にサッと跨いで1本回す——その手軽さがさらに上がるなら、トレーニング頻度はまた一段上がるはず。導入したら、セットアップから使用感まで改めて記事にします。

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